iFixitガジェット解体ショー、新ネタはHomePod。接着剤多用、複雑設計で修理容易性スコアは”1”

サイト上でのIT解体ショーが有名すぎて、実は修理業者だということが忘れられがちなiFixitが、発売されたばかりのアップルHomePodの分解レポートを公開しました。残念ながらHomePodの中にはSiriと呼ばれる小さな人は入っておらず、代わりに巧妙に設計された多数のパーツが複雑に配置されています。

最近のアップル製品の例に漏れず、HomePodも部品の固定に接着剤を多用しています。それはビス穴をなくすデザイン重視の設計や組み立ての合理化などの理由から有効なのだろうと思わせるものの、ユーザー自身による分解修理を阻む要素となっています。実際、iFixitはウーファー部の分解の際に金ノコを取り出してゴリゴリやる荒業に出ていました。

設計上、大径コーンを搭載できないHomePodは、巨大な駆動マグネットを備えるボイスコイルによって低音のボリュームをカバーしているようです。

HomePodの内部設計の複雑さは一般的なスピーカーの簡素さに比べると天地ほどの差があります。限られた円筒状の筐体にはスピーカー機構にくわえて、実質的にひとつのコンピューターとして機能する電子部品が、スペースを上手に利用した配置で詰め込まれています。

興味深いのは、配線が非常に少ないこと。HomePodでは、筐体内のスクリューポスト(ネジ穴)に導電性をもたせ、スピーカーへの電力供給配線として流用しています。また本体底部には表からは見えない端子が隠されていますが、iFixitは、これを工場でHomePodを調整するためのものと推定しています。

iFixitのレポートからわかることは、たとえスピーカーのオーバーホールに慣れた人であっても、キッチンカウンターから落下して鈍い音をたてたHomePodの修理に手を出すのはやめておいたほうがいいということ。米国におけるHomePodの保証外修理価格は279ドルで、新品価格(349ドル)の約8割にのぼるというところが、その修理の難しさをもの語っています。

まだ日本では発売すらされていない製品ではあるものの、もしHomePodを壊してしまったなら「買いなおすよりはまし」と思って修理に出すか、漬物石のかわりにするぐらいしか選択肢はないと思っておくほうが良さそうです。