画像提供:マイナビニュース

写真拡大

アドビ システムズは2月9日、都内で記者会見を開き、デジタルマーケティングソリューション「Adobe Experience Cloud」に含まれる「Adobe Marketing Cloud」の一部である「Adobe Experience Manager(AEM)」の最新版を4月に提供開始すると発表した。

AEMは、マルチチャネル/言語サイト構築運用(WCM)の「Sites」、デジタルアセット管理(DAM)の「Assets」、Assetsのアドオンでオンデマンド画像動画配信の「Dynamic Media」、ユーザー生成コンテンツの「Livefyre」の4つの主要機能群で構成されている。

最新版のAEMは「柔軟なエクスペリエンス」「マーケティング&ITベロシティ(迅速さ)」「コンテンツインテリジェンス」の3点にフォーカスしている。

柔軟なエクスペリエンスについては、企業があらゆるエンドポイントに対してデータやコンテンツを組み合わせて、オムニチャネルなエクスペリエンスを提供。

また、マーケティング&ITベロシティでは、マーケティング、IT、デザイナーのどのチームもボトルネックにならずに並行して作業を可能とし、市場へのサービスの迅速化する。

コンテンツインテリジェンスに関しては、Adobe Senseiや普及済みのデータプラットフォームにより、価値のあるインサイトやコンテンツ配信・作成・パフォーマンスの自動化を図るとしている。

○多様なデバイス・タッチポイントに対応

アドビ システムズ グローバル サービス統括本部 プロダクトソリューションコンサルタントの米窪洋子氏は、今後のデジタルエクスペリエンスの課題に関して「1つのフォーマットに依存せずに、デジタル、モバイル、SNSなど、あらゆるタッチポイントで一貫したブランドのメッセージの配信や、一貫したブランディングコンテンツの変更を迅速に反映する必要がある」と指摘。

こららの課題に対し、フラグメントの強化や同社のAIと機械学習のフレームワーク「Adobe Sensei」により、パーソナライズされたコンテンツ配信の自動化を向上したほか、「Adobe Creative Cloud」のクリエイティブアセットをAdobe Marketing Cloudでの活用を簡素化した。

フラグメントは同じコンテンツ、エクスペリエンスを複数チャネルで再利用できるほか、マスターコンテンツの変更をすべてのチャネルコンテンツに反映することを可能としている。これを強化し、1つ1つのコンテンツに対して、AEMで作成したフラグメントをAdobe Targetを経由し、さまざまなデバイスに対してパーソナライゼーションで送ることを実現しており、タッチポイントの最適化を迅速にするという。

マーケティング&ベロシティでは、昨今ではチャネルの増加に伴いコンテンツも増加しており、サービスインまでに時間が要することに加え、コストが増え複雑になっているといった問題を抱えていたため、Creative Cloud連携を強化。これまで、AEMはブラウザ内のアセットに画像フォルダがあったことから、AEMでアセットを共有するためにはブラウザにアップロードしなければならなかった。

そこで、ブラウザ上の「開く」を押せば自動的に画像の拡張子が紐付いているクリエイティブツールが自動的に立ち上がる設計と、画像変更の際はPhotoshopやIllustratorなどで直接AEM上のアセットを検索などができるという。

これにより、クリエイターはアセットをチェックアウト・インし、メンバーでレビュー/変更、上書き作業が回避することを可能とし、マーケターはクリエイターチームが編集した最終版のアセットを利用することで先祖返りを回避することができるという。

○Adobe Senseiを活用した機能を拡充

コンテンツインテリジェンスについては、Adobe SenseiのSmart Tagの改善したほか、Smart Imaging、Smart Crop、Smart Layoutを追加。

Smart Tagは、Adobe Senseiの自動画像認識テクノロジーで画像のキーワードを自動的にメタタグとして追加する。今回、企業のイメージ属性を認識し、適切なタグ値を追加するようにトレーニングできるアルゴリズムを活用する。

Smart Imagingはデバイスのシュルと利用可能な帯域幅を検出し、画像のファイルサイズを最大70%縮小することで、スムーズかつ迅速なロードを可能にしている。Smart Cropは、Adobe Senseiを活用し、画像の焦点を検出して切り取ることで画像サイズを問わず意図した焦点を補足するほか、色彩や質感を示す製品画像から高品質な見本(スウォッチ)を自動的に検出して生成するという。

Smart Layoutは過去の分析結果から個々のオーディエンスに対し、最も効果的なレイアウトを自動生成し、提案する。例えばページに表示したいコンテンツを複数選び、作成したいページタイプを選択(Web用、アプリ用、ニュースレター用)し、KPIを選んだ後にオーディエンスに応じた最適なレイアウトを提案することを可能としている。