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 都内で“ぼったくりコインパーキング”が問題となっている。「24時間最大料金」と大きく提示していながら、その条件が最初の24時間にしか適用されず、利用者が千数百円と想定していた駐車料金に対し、数万円を請求されるなどといったトラブルが多発。さらに、パーキング側にクレームを入れた利用者が、不良集団の「半グレ」グループに囲まれるという恐ろしい事態が起きていたこともわかった。

「昨年12月に『24時間最大料金800円』と書いてある都内のコインパーキングに16時ごろ車を停めて、翌日の昼12時に出庫しようとしたんです。20時間ぐらいなので、料金は24時間以内の800円かと思ったら、2万4,800円と表示されてビックリです。これは機械の故障だろうと思い、看板に記載してある電話番号に問い合わせたら『故障ではなく正規料金だ』と言われたんです」

 この被害者は都内在住の30代、会社員男性。パーキング業者は、看板に最大料金が『24時までの適用』で『翌日以降は適用されない』と記載してあると主張。業者側の設定した料金では、当日24時までは最大料金の800円としているが、翌日25時以降も継続して駐車すると、1時間2,000円と大幅にアップするというもの。

「実際、看板にはその旨が小さく記されてありましたが、近づいてよく見ないとわからないようなものでした。通常料金が1時間2,000円で、最初だけ特別の割引価格になっているというのが業者の言い分。これは詐欺まがいだと思い『払わない』と突っぱねたんですが、電話で話している最中に、現場に3人の不良っぽい男たちがやって来たんです」(同)

 男たちは、「ここの監視員を頼まれている者だ」と言いながら被害者を睨みつけ、さらに「車を停めていたら、その分だけ、どんどん値段が上がる。もし払わないで強引に車を出したら、その時点で警察に突き出す」と言ったという。

「男たちは怖いし、このままだと1時間2,000円がどんどん加算されていくだけなので、仕方なく近くのATMでお金を引き出して支払い、警察へ行きました」(同)

 しかし、警察官は「業者の言う通りに書いてあるなら仕方ない」と取り合ってくれなかったという。ただ、男性は後日、テレビを見て仰天。パーキングで威嚇してきた男のひとりが振り込め詐欺の疑いで逮捕され「不良グループ」と報じられていたというのである。その逮捕者をネットで検索すると、首都圏でトラブルを数多く起こしている半グレグループのメンバーであることがわかった。

「そこで再び警察に相談したら、その男は準暴力団という位置付けの連中だと言われました。それでもパーキング被害は、犯罪と認定するのは難しいと言われましたけどね」(同)

 全国の消費生活センターには最近、こうした最大料金を誤解させるコインパーキングの“ぼったくりトラブル”の相談が急増中だ。「入庫から24時まで」と記し、24時間と勘違いさせる手口もあるなど、利用客の見落としを狙った悪徳商法といえそうで、これには消費者庁も「コインパーキングの表示をよく読むように」と注意を呼び掛けている。だが、男性の被害例のように刑事事件として立件しにくいところが、なおも被害者を増やしてしまう要因だ。

 ただ、不良が出てきた事例については、アウトローに詳しいフリーライター高山登氏が「暴力団関係者が強引に地上げした土地をパーキングにして、合法的に収益を上げるケースがあって、その運営を半グレの連中に任せていることもある」と話す。

「数年前、コインパーキングの設備メーカーが暴力団のフロント企業であることが判明しましたし、この手の業者にはヤクザがよく絡んでいるので、組員がコインパーキングのインターホンで組織名を伝えれば、無料で出庫できる仕組みになっていたケースもあったんです。ぼったくり料金が反社会勢力の資金源になっている可能性もあるでしょう」(同)

 前出被害者のパーキングは、社会問題になったからか、現在は1時間の料金が2,000円から1,000円に下がっている。それでも、支払いトラブルが起きそうな価格ではあるが……。
(文=片岡亮/NEWSIDER Tokyo)