文大統領(イメージ)=(聯合ニュース)

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【ソウル聯合ニュース】韓国の文在寅(ムン・ジェイン)大統領は12日午前に青瓦台(大統領府)の参謀らと行った会議で、北朝鮮の高官代表団の訪韓を受けた今後の対応については言及しなかった。

 ノロウイルスの感染拡大など国内問題の報告を受けただけで、最重要課題に浮上した南北問題については取り上げなかったという。

 政界やメディアでは北朝鮮代表団の訪韓の分析や今後の対応方向を巡る議論が活発になっているが、鍵を握る文大統領は慎重な姿勢を見せているようだ。

 政権初期から「朝鮮半島平和構想」を国内外に示した文大統領としては、訪朝と南北首脳会談の開催は任期内に進めるべき最も重要な課題になる。急ぎすぎて南北首脳会談が実現できなくなるよりは、念入りに準備し、緻密な戦略を練って推進する方向で検討しているもようだ。

 南北首脳会談を開催するためには米国や日本など周辺国から支持と同意を得るなど、外交的に友好な環境を醸成しなければならない。文大統領は核問題を巡る北朝鮮の態度にはっきりとした変化が生じ、米朝間で対話ムードが生まれる必要があると判断しているとみられる。

 文大統領は当分の間、様子見の姿勢を維持しながら自身の構想を具体化し、周辺国に対する外交努力を強化して南北首脳会談の開催に向けた環境づくりに取り組むと予想される。

 青瓦台関係者は「急いで何かをやろうとする雰囲気ではない。大きな構想をまとめ、状況を見極めながら対応する」と述べた。