宮原知子【写真:Getty Images】

写真拡大

団体SPで得点伸びずも…16年全米女王「サトコはいつも最高の演技を見せてくれる」

 平昌五輪のフィギュアスケート団体予選、女子ショートプログラム(SP)で4位に終わった宮原知子(関大)。渾身の熱演も回転不足を取られて68.95点と得点が伸びず、海外ファンから「サトコ・ミヤハラ(の得点)は盗まれた」と議論を呼んでいたが、ソチ五輪団体銅メダリストの盟友は「ミス・パーフェクト」の演技を称賛している。

 宮原は11日の団体女子SPでミスのない演技を披露。高得点を期待されたが、表示されたスコアは「68.95」。冒頭の3回転ルッツ―3回転トウループの連続ジャンプが回転を取られ、得点は伸びなかった。

 演技後にガッツポーズを出していた宮原にも笑顔はなく、世界のフィギュアファンは「サトコ・ミヤハラは盗まれた」「正義が全く感じられない」とSNS上で疑問を呈していた。

 そんな“悲運”の宮原に対し、称賛したのがグレイシー・ゴールド(米国)だった。SPの演技後に自身のツイッターでこのように投稿した。

「サトコは競技仲間として、私のお気に入りの女の子の一人だった。本当に可愛らしいし、いつも彼女の最高の演技を見せてくれるの」

返信欄でファンもメッセージ「彼女はファンタスティックだった」

 14年ソチ五輪で米国の銅メダルに貢献した21歳は、16年の全米選手権で優勝し、平昌の活躍も期待されていたが、うつ病、不安症、摂食障害の治療のため、五輪選考会を兼ねる1月の全米選手権を欠場。再起を期す21歳の美女スケーターは、国際舞台で鎬を削ってきた全日本女王を思いやるメッセージを送っていた。

 返信欄には「そして、彼女は盗まれた!!!! なんてことなの、韓国は一体」「彼女はファンタスティックだったと思う」「サトコのプログラムを愛しているわ」と海外のファンからメッセージが届いていた。

 ゴールドとソチ五輪団体でチームメートだったアシュリー・ワグナー(米国)もツイッターで「サトコのプログラムが好き。彼女の美しさや優雅さを留めながら、シャープさ、強さも表現している」と称賛している。

 演技後には31歳のベテラン、カロリーナ・コストナー(イタリア)に迎えられ、労いの抱擁を交わしていたことが話題を呼んでいた宮原。思うような得点は手にできなかったが、世界のトップスケーターたちに美しさはしっかりと届いていた。日本は団体5位に終わり、2大会連続でメダルを逃したが、全日本女王は悔しさをバネにしてシングルで巻き返す。(THE ANSWER編集部)