画像提供:マイナビニュース

写真拡大

この日訪れたのは大崎駅。渋谷駅と品川駅の間にある山手線の駅で、りんかい線も乗り入れているため、個人的にも東京ビッグサイトや新木場方面に向かう時にはお世話になっているが、駅から出たのは数えるほどしかないかもしれない。そしてこの日も、駅から出ずにそばを食べた。「あずみ」を紹介させていただきたい。

○充実の大崎駅で充実のラインナップ

「あずみ」は、大崎駅改札内にある「Dila大崎」という集合商業施設の中の一店舗だ。他にもカフェだったりドラッグストアだったり、ユニクロまであったりと、生活に寄り添った店舗が充実している。その中に立ち食いそば店も軒を連ねているというのは、なんだかうれしいではないか。

早速中に入ろう。自動ドアをくぐると、すぐ正面にタッチパネル式の券売機がある。もちろん、交通系ICカードでの支払いも可能だ。外に掲げられていたタペストリーを見ると、かき揚げそばが「野菜」と「海鮮」の2種類があり、珍しかったので漠然とそれにしようかなと思っていたのだが、いざ券売機を見ると「春菊とちくわ天そば」(税込470円)の文字。立ち食いそばのレギュラーメンバーが2つ同時に味わえるなんて! と心惹かれてしまい、思わずこちらをタッチ購入。

訪問時は平日の14時過ぎ。ランチタイムは越えているが、そこはさすが駅構内。行き交う人々が小腹を満たしに、10人以上は入っていただろうか。店内も横に広く、立ち食いカウンター含めて、30人以上は入れそうなゆったりとしたつくり。窓も大きく取られていて、ビジネス街の立ち食いそば店にありがちなどこか陰鬱な雰囲気はなく、明るい。食券をカウンターに出し「そばで」とコールしてから30秒ほどで即完成。お見事である。

水をくんで席に座る。春菊といってももちろん春菊天のことだ。ちくわ天は丼からはみ出すほどのサイズだったが、これは実は1本を縦割りにしている。まあ、そちらの方が食べやすいし、ちくわ丸ごと1本は多すぎるし。

○メインが生きるツユでガッツリと

早速いただこう。麺はつなぎ多めで、いわゆるそば特有の風味などはあまり感じられないものの、ボリューム満点。家庭的で口当たりもいい。天ぷらは揚げ置きだが、それで十分。春菊もキチンと香りは残っている。

ツユはやや酸味を感じるダシで、それほど濃さは感じない。かけそばとしてはそれほど主張はなく、あくまでメインのタネを引き立たせている一杯だ。

食べ終わればすぐ次の目的地へ。これこそが駅そばの醍醐味である。次回の一杯も駅構内からお届けしたい。

○筆者プロフィール: 高山 洋介(たかやま ようすけ)

1981年生まれ。三重県出身、東京都在住。同人サークル「ENGELERS」にて、主に銭湯を紹介する同人誌『東京銭湯』『三重銭湯』『尼崎銭湯』などをこれまでに制作。