女性→男性のセクハラにも要注意「酔った女性上司にボディタッチされて…」

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 セクハラとは、相手を不快にさせるような性的な行動や言動をいいますが、意外と身落されがちなのが女性から男性に対する“逆セクハラ”です。

「セクハラといえば、男性が女性にするものでしょう」と思っていると、気が付かないうちにあなたも加害者になってしまうかも知れません……!

◆注意したはずが逆効果…代理店ウーマン

 都内在住、広告代理店に勤務する峰涼香さん(仮名・36歳)も、自分では気づかないうちにセクハラの加害者になってしまった一人です。

「部下の男性社員とのコミュニケーションで、ふざけて『あんた男のくせに〇〇もできないの?』とからかったり、仕事のミスを見つけるたび半分冗談で『こんなことだからプライベートでもどんくさいんでしょ?』、『脇が甘いから彼女とも上手くいかないんだよ』とツッコんだりしてたんですが、それがNGだったなんて……。

 ある日、上司から『〇〇くんが相当気を病んでるみたいだから発言に気を付けて』って遠まわしにセクハラ発言だと注意されて、はじめてそこで気が付きました」

「男性=タフだから、ある程度、何を言っても許される」という考えは要注意。最近では「女性の上司からのセクハラに悩まされている」という20代の男性も増えているようです。

◆良かれと思ってごちそうしたのに…

 また、悲しいかな、女性上司からの誘いがセクハラ認定されてしまうことも。

「男性だったら、女性よりも接待や飲み会でお酒の交流がどうしても必要になるじゃないですか。だから、新人くんに『飲みニケーションもビジネスマンとしての必須条件!』といって教育がてら飲みに誘ったり、休日出勤のときには良かれと思ってご飯をごちそうしていたんです。2人きりが多かったけど、別にとくに意図はなく。

 でも、何度か断られるようになって、新人くんも病欠が続いたとき、同期の男性社員から『そろそろ手加減してやってくれないか?』って言われて……」(34歳・女性 金融系)

 何でもこの新人は、女性の上司から「何度断っても、しつこくデートに誘われる」と、男性社員に相談していたとか。

「これが、私が20代だったら普通に許されたんだと思います。ちょっと肉食系な女性だなって、それで終わってたでしょう。でも30歳を超えて男性部下に同じようなことを言うと、そこに立場や“上司としての強制力”を相手が勝手に感じちゃうから、セクハラになると。

 ましてや最近の若い子は好んで上司と飲むことも少ないですし、プライベートと仕事を分けたがるので余計うっとうしかったのかも知れません。今まで私も上司に同じように教育してもらってきたんですけどね……」

 世代間のギャップも重なり、こちらがそのつもりじゃなくても相手が不快に感じたらその瞬間に“セクハラ”になってしまう……。男女性別関係なく繊細な問題のようです。

◆「酔った上司に体中まさぐられ…」相次ぐ男性の被害報告

 そのほか、今回リサーチすると、女性上司にセクハラされたという男性の声がいくつも集まりました。

「飲み会で酔った女性の上司に筋肉を触られて、人前で服を脱がされた」(23歳・商社)

「歓迎会のとき、飲むとボディタッチが激しくなる上司に体中まさぐられ、みんなの前で恥ずかしい思いをさせられたのがトラウマ」(22歳・メーカー)

「自分のことを気に入ってくれている上司に自宅に誘われ、『彼女がいるので……』断ったら仕事中に当たりがきつくなったり、無視されるようになった。『あいつは男のくせに甲斐性がない!』『若いのにED』って陰口まで叩かれた」(24歳・広告代理店)

◆“自称サバサバ系女子”が要注意なのは?

 また、「人前で下ネタを話すのに抵抗がない」という“自称サバサバ系女子”も発言に注意が必要です。

「若手の男性社員が仕事中にイライラしていたので、『最近溜まってるんじゃないの〜?』とか、『彼女とご無沙汰なんでしょ(笑)』とちょっとからかったら、次の日から会社に来なくなった」(32歳・女性 保険会社)

 そんな悲惨な声も挙がっています……。反対に、30代のサバサバ系女子が自虐ネタとして放った「最近恋愛にとんとご無沙汰で、色々乾ききってるわ〜」という一言に対しても「仕事中に性的に不快な発言をされた」と上に報告する若い男性社員もいるそうです。

 男性がナイーブで打たれ弱くなり過ぎてる!という面もあるのかもしれませんが、気が付かないうちに女性自身もセクハラの加害者にならないために、日頃の自分の言動をちょっと見つめ直してみるのも必要かも知れません。

―私達の身近な「セクハラ」 vol.21―

<TEXT/赤山ひかる イラスト/鈴木詩子>