応用言語学や脳科学、教育心理学などのアカデミックな研究では「外国語学習の機会が、子どもの知力やIQを高める」といった知見が蓄積されつつある。本連載では、発売直後から立て続けに増刷が決まった元イェール大学助教授・斉藤淳氏の最新刊『ほんとうに頭がよくなる 世界最高の子ども英語』から一部抜粋して、「世界のどこでも生きていける頭のよさ」を育てるための英習メソッドを紹介する。

「自分」が出てきたら、アプローチを変える

小学校生活にも慣れた8〜10歳くらいは、ひと言で言えば「自分と他者の違いに気がつく時期」です。「自分は背が低いな」とか「ぼくのほうが足が速いぞ」とか「あの子のほうが髪の毛がきれいだわ」というふうに、他人と自分を比べて、得意になったりコンプレックスを抱いたりするようになります。

子どもたち同士で一緒に遊ぶ時間も増えていくので、親御さんが介入できる余地もだんだん少なくなっていきます。親が一から十まですべてお膳立てするのをいやがる子も出てくるでしょう。「なんでもお母さんと一緒」の時期が本格的に終わりを告げるのです。

そうした芽が見えてきたとき、英語学習においても、少しずつお母さん・お父さんの手を離していくことが必要になります。補助輪なしで自転車に乗る練習をするときのように(もっとも、最近はペダル無し自転車を使うようですが)、子どもが自分で走り出せるよう後ろで見守ってあげてください。
「最近うちの子、英語に触れる時間が減ったかも……?」と心配になって勉強を無理強いすると、かえって英語嫌いになりかねませんので注意してください。

テレビを見せるくらいなら、YouTubeで英語を

この段階には、コンテンツを使ったアプローチ(Content Based Approach)を意識しましょう。ここで僕が主に念頭に置いているのは、動画・アプリなどのインターネット上にあるコンテンツです。

教育効果を考えた場合、同じ映像メディアなら、テレビよりもYouTubeのほうを圧倒的に強くおすすめします。実際、わが家のリビングにあるテレビも「壊れた」ことになっており、テレビは見せないようにしています。それでも困ったことはありません。

決まった番組が一方的に流れてきて、いちいち録画しなければ繰り返し再生できないテレビよりも、好きなときに幅広い見解・コンテンツに繰り返し触れられるWEBメディアのほうが、語学学習のツールとしてははるかに好ましいと思います。

▼YouTube Kids
https://kids.youtube.com/
学習とは関係のない動画、未成年には不適切な動画も無数にありますから、そのコントロールは欠かせませんが、うまく使えばこれほど優れた学習ツールはありません。こちらは保護者による使用制限などの機能がついた子ども向けYouTubeアプリです。

▼Netflix
https://www.netflix.com
月額課金の映像ストリーミング配信サービスです。こちらでは12歳以下に適したコンテンツが「キッズセクション」に集められているほか、子ども向けコンテンツのみにアクセスできるプロフィールを別途作成できます。子どもの視聴履歴を管理したい親御さんにはおすすめです。

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