今日から使える「問題文整理法」

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これから始まる大学受験・公務員試験の受験者必読!
小論文試験の受験生の悩みの多くは、次の3つに集約されます。
「どうやって評価が決まるのか?」
「自分の書いた答案は、どこが悪いのか?」
「どうすれば、合格答案が書けるようになるのか?」
本連載では、2月7日発売の新刊『落とされない小論文』の著者が、これらの疑問に明確な結論を出します。本番直前からでも、独力で合格水準まで到達するスキルと考え方をお伝えしていきます。(構成:今野良介)

問題文が複雑なときは
「聞かれている内容」を整理せよ

連載第3回「小論文受験者の5割以上が“このミス”で落とされる!」では、大多数の小論文受験者が「問題文の指示に答えていない」という致命的なミスに陥っていることを指摘しました。

問題文で問われている内容が長く複雑になると、ますます、ポイントのズレた答案が増えます。ですから、常に、どんな問題が出たときも「聞かれていることは何なのか?」を整理してから書き始めることを習慣化しましょう。問題文の大事なところにアンダーラインを引くなり、〇で囲むなり、メモをするなりして、きっちりと整理してから書くようにすれば、的を外した解答にはなりません。

次の例題を見てください。

【大学入試の想定問題】
インターネットで物事を調べるのと、直接実物にあたって調べるのとではどのような違いがあるか、それぞれのメリット、デメリットについて触れながら考察しなさい。その際、自分の実体験も含めて書くこと。また、それを踏まえて、今後、物事を調べたり研究したりする際、どのような方法で行うのが良いと考えるか、あなたの専攻分野に関わらせながら述べなさい。

この出題は、指示内容が非常に複雑です。こういう場合は、問題文を「分解」し、何を聞かれているのかを正確に把握しないと、高い確率で「聞かれていることに答えていない解答」になります。

この問題文は、次のように整理できます。

【この問題で聞かれていること】
(1)
インターネットで物事を調べるのと、実際に現物を見て調べるのとではどのような違いがあるか
 →これは問題の前半で聞かれていることの主題
(2)それぞれのメリット・デメリット両方に触れる
 →これは(1)を書くときの条件
(3)自分の実体験を含めて書く
 →これも(1)を書くときの条件
(4)
それを踏まえ、物事を調べたり研究したりする際どのような方法で行うのが良いと考えるか
 →これは問題の後半で聞かれていることの主題
(5)自分の専攻分野に関わらせながら述べる
 →これは(4)を書くときの条件

このように整理すると、この問題は大きく2つの主題を書くことが求められ、かつそれぞれの主題を書くための条件が3つあり、合計5つのハードルをクリアすることが最低条件だとわかります。

この複雑な構造をパッと見ただけで理解するのは困難です。メリットだけに触れたり、「専攻分野に関わらせながら」という指示を無視したりと、問題の指示を踏まえずに書いた答案が続出する類の問題です。

逆に言えば、正しく答えられれば、他の受験生より優位に立てます。

また、たとえ問題文の条件をパッと理解できたとしても、上記のように整理しておけば、全ての条件を満たしているかを最後に確認する際、効率的にチェックし、推敲できます。

次のページに、模範解答例を掲載しています。

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