結婚するなら「同学歴」が良い本当の理由

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こんにちは、沙木貴咲です。恋愛や結婚に学歴は関係ない……と思っているかもしれませんが、一周回って「実はそうでもない」という現象が起きているようです。実は筆者も、恋に学歴を持ち込むものじゃないと思っていたんですが、離婚を経験して考えが変わりました。


あなたがまだ結婚を現実的に考えていなくても、もしかしたら次に付き合う人が、旦那さんになるかもしれません。


結婚にまつわる意外な事実を今のうちに知っておくことは、決して損じゃないでしょう。

■■『同学歴婚』が増えている

ある調査によると、2000年以降、4年大学を卒業した男女には同学歴の人と結婚したい考えが強まっているそうです。


かつては女性の進学率が低かったこともあり、男性が自分より学歴の低い女性と結婚する率は高く、80〜90年代までは大卒男性が、高卒・短大卒の女性と結婚する傾向がありました。


しかし、女性の4年大学への進学率が高くなったことも影響してか、2005年頃からは急激に同学歴の女性を求める率が高くなっているんです。


もちろん、男性たちが結婚の条件としてまず同学歴を挙げているわけではないでしょうが、それでも、結婚をリアルに捉えたときに、夫婦が同学歴のほうがやっぱりメリットが多いのは事実なんですよ。

■■恋人同士にはなれても、夫婦にはなれない

筆者は結婚と離婚を経験していますが、自分は4年大学を卒業していて、元夫はほぼ高卒でした。
大卒だから良いとか悪いとかいう話ではなく、受験を経験したかどうか、学生時代にどれだけ知識を得たか、どんな環境に身を置いて人間関係を築いたかによって、価値観はだいぶ違ってくるし、それは結婚に大きく影響すると感じたのです。


私と元夫は仕事観や人生観、子どもの教育方針に違いが多く、ことあるごとにぶつかり合っていました。またそれらが離婚の原因になったのは間違いありません。


社会人になってから価値観が変わることも多々ありますが、10代から二十歳前後に築かれる根本的な考え方は、その人にとっての常識を形作るので簡単には揺らぎません。


そして、恋愛と結婚はまったく別物。恋愛が非現実を求めるものだとしたら、結婚は現実そのものです。
自分にはないものを持つところが好きと、彼氏としてはうまく付き合えても、夫として向き合った時に魅力と思えていた部分が、「理解し合えないケンカの原因」になってしまうんです。

■■夫婦だけでなく、親とも価値観が合わない

大学進学を望まない理由は人それぞれで一括りにはできませんが、それでも「親が進学しなかったから、自分も必要性を感じない」という人は少なくありません。


子どもが勉強に興味を持つかどうかは親の影響が大きく、親自身が熱心に勉強をした経験を持ち、進学したということが、子どもにも同様の教育をするきっかけになっている場合が多いんです。


そのため、彼が高卒だったらご両親も高卒だとか、彼が大卒であればご両親も大卒……という可能性は高いでしょう。夫の親と自分の学歴が違う場合、ジェネレーションギャップも重なって何かと合わず、仲良くできないかもしれません。


恋人関係ではお互いの親はほとんど関係ありませんが、結婚は実家の関わりが不可欠です。
子どもが産まれれば特に、姑や舅の干渉が必ずありますから、習い事をさせたり、学校を決めたりする時に衝突があるかもしれません。

■■「学歴=価値観・人生観」

例えば大卒の人は、受験を体験することで、学力を上げるだけでなくストレス耐性を身に着けるとか、大学の授業やゼミを通じなければ出会えない人との交流などから、価値観が形成されるのかもしれません。


一方、高卒や専門学校、短大を卒業した人には、大卒者よりも早く社会に出て働き出すこと、専門性の高い知識を効率良く学び、仕事に生かすことなどから、独自の価値観が備わるはずです。


繰り返しますが……学歴が高ければ良い・悪いという話ではありません。
学歴が違えば価値観が変わり、それは意外なほど結婚にも影響するということです。


夫婦は愛し合うだけでなく、家族として人生を共にする相手だからこそ、根本的な価値観の違いは致命傷になります。
子どもの教育や義両親との付き合いも考えれば、同学歴婚が良いというのは間違いではないでしょう。(沙木貴咲/ライター)


参考)東洋経済ONLINE『結婚できない男を阻む「見えない学歴の壁」』http://toyokeizai.net/articles/-/185987


(ハウコレ編集部)