【音楽定額配信時代のオーディオ選び】

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音楽定額配信(サブスクリプション)サービスがより身近な存在となり、BGMのメインストリームとして使い始める人もかなり増えた。月額千円ほどでおよそ4000万曲から好きな音楽が選べるお手軽さは、この上ない便利さである一方、音質は残念ながらMP3並みで、決していい音とは言えない。ここではそんなサブスクリプション音源を、スマホでお手軽なまま、少しでもいい音で聴くための最新オーディオ選びを指南する。

毎日聴く、BGMで流す。





もしもリビングになんでも答えてくれるロボットがいたら。そんな近未来を感じさせるきっかけとなるのがスマートスピーカー。その日、その時々のシーンに合わせてサッとBGMを選曲してくれるのは、新しい音楽×生活のカタチかもしれない。

日々の音楽がもっと身近になる、ライフスタイルデバイス



昨年後半に日本国内で発売されて以来、CMの効果で「これ知ってる!」が浸透したスマートスピーカー。大人たちはその日の天気や電車の乗り換え案内を訊ね、子どもたちは面白半分に「しりとりしよう!」と話しかける。まるで何でも答えてくれるロボットが、家族の一員になったような錯覚を覚える人も少なくないはず。

実際には「すみません、よくわかりません」と、まだまだ微妙なところもあるが、自宅IoT化の幕開けだと思えば許容範囲だろう。なにより“なんとなく楽しい”が今は大事。

そんなスマートスピーカーはインターネットに常時接続しているので、サブスクリプション型の音楽サイトとの相性がとてもよく、リビングで「リラックスできる曲をかけて」や、デスクで「集中する曲をかけて」も便利な使い方のひとつ。その日、その時の気分に合わせた音楽をネット上のプレイリストから選び、BGMとして流してくれる。自宅やオフィスで聴く、新しいオーディオデバイスとして期待できるのだが、その“普及の鍵”を握っているのがスマートスピーカー自体が持つ“音質”だろう。

グーグル、アマゾンはサードパーティ各社に開発ツールを提供しており、すでに一部の家電メーカーや音響メーカーがスマートスピーカー市場に乗り出している。発売されているサードパーティ製品のほとんどが高音質を前面に打ち出し、オーディオデバイスとして差別化を図っているつくりだ。とはいえ、音質はスペック以上に好みによるところが大きいので、視聴できる店舗があればぜひ体感してみてほしい。

サブスクリプションだからこそ、手間なく良い音で聴きたい



まず、基準として知っておきたいのが「Google Home」のサウンド駆動部が“2インチドライバー、2インチデュアルパッシブラジエーター”だということ。

2インチ(約51mm)のドライバーに音を電送し、非電気式のパッシブラジエーターで低音を増幅させている仕組みだ。サードパーティのソニー『LF-S50G』は48mm径のフルレンジスピーカーユニットと53mm径のサブウーファーユニットを搭載している。ウーファーとフルレンジを、それぞれ効果的な低域と高域に特化しているつくりだ。

聴く、かざす。両対応がうれしい。

SONY

LF-S50G

実勢価格:2万6870円









そのほかジャスチャー機能も魅力のひとつ。何度も「OK Google」と口にする煩わしさから解放されるのは素直にうれしい。

もうひとつのグーグルアシスタント搭載モデル・JBL『JBL LINK 10』は、45mm径フルレンジスピーカーを2基搭載。

ケーブルレス、これって実は重要です。

JBL

JBL LINK10

実勢価格:1万6070円









音質面もさることながら、特筆すべきは“バッテリー内蔵式”ということ。ケーブルレスで駆動するので、ホームパーティーなど「ちょっとスピーカーの場所を変えたい」というシーンで重宝する。水深1mの環境下でも30分耐えられるIPX7の防水性能も搭載しているので、浴室(もちろんコンセント不要)での使用にも耐えうる仕組みだ。

今回紹介する唯一のアマゾン アレクサモデル・オンキヨー『P3』は2.5インチ(約64mm径)のフルレンジスピーカーを2基、パッシブラジエーターも同数搭載しているので、音のインパクトがより感じやすい。執筆時点(1/15現在)でまだ招待制だが、アマゾン純正の『Amazon Echo Plus』と音質で差別化できる製品だ。

大きさの分だけ迫力があります。

Onkyo

SMART SPEKER P3 VC-PX30

実勢価格:3万2184円





※『デジモノステーション』2018年3月号より抜粋。

text早坂英之

photo小川賢一郎(warehouse)