結婚適齢期のカップルが結婚しない理由として、よく口にする「お金がない」というセリフ。確かに人並みに結婚式を挙げるとかなりのお金がかかり、無一文では難しいのが現実です。ちなみに結婚情報誌『ゼクシィ』を制作する「リクルートマーケティングパートナーズ」が昨年発表した、結婚式にかかる費用総額の平均は354万8000円だそう。

男性も女性も約6割が「結婚式費用は200万円以下が理想」

「株式会社Sweet Tech」では独身男女を対象とした結婚に関する意識調査を実施していますが、こちらによると「結婚するなら結婚式を挙げたい」と答えた人は、女性で74%。一方男性も66%が挙げたいと考えているそうです。

となると、問題はそれにかかる費用。男性と女性では、一体いくらくらいの予算で結婚式を挙げたいと思っているのでしょうか?結果は次の通りです。

理想的な結婚予算は男女でほぼ同じ。200万円以内ならなんとかなると考えている人が多いようです。

結婚式費用の理想的な額は男性が60%、女性の66%が「200万円以下」と回答。わずかですが、女性のほうが多い割合で一般的な費用よりリーズナブルに考えていることが分かりました。とはいえ全体的に男女でほぼ考えている費用に大きな差はなく、結婚式にかける金銭感覚は男性と女性でほぼ同じといえそうです。

地味でもいいと最初は思っても、ドレスや会場を見ているうちにどんどん気持ちが高まってしまい、気が付くと予算オーバーになりがちだそうです。

男性が考える「結婚時に必要だと思う月収」は21〜30万が最多!一方女性は…

一方で同調査では、「結婚時に必要だと思う月収」についても男女別にアンケートを行なっています。結婚式にかける費用の意識は男女でほぼ差はありませんでしたが、こちらの結果はどうでしょうか?調査結果は以下の通りとなります。

男性と女性で金額帯のボリュームゾーンが全く違うことが、一目見て分かります。

パッと見、明らかに異なる男女のグラフ。男性は半数以上の56%が「30万円以下」と回答しているのに対し、女性が30万以下と答えている割合はわずか12%に!女性で一番多いのは「31万〜40万」(53%)で、「41万〜50万」が23%、「50万以上」も12%という、男性の答えより明らかに高額な結果となっています。それぞれのボリュームゾーンを見ても、約10万円の差額が発生しているのです。

ちなみに国税庁が発表した平成28年の「民間給与実態統計調査」によると、25〜29歳男性の平均年収は383万円(月収平均31.9万円)、30〜34歳男性だと平均年収は457万円(月収平均38.0万円)、35〜39歳男性になると512万円(月収平均42.6万円)となっています。このデータを見る限り女性が考える「必要とする月収」の額は、そこそこ現実的と言えるかもしれません。

ただ国税局の「年収」には“賞与”も含まれており、さらに月々の税金等の差し引きがあると、月収の手取り額はデータよりかなり下になるはず。そう考えると、男性が考える月収のほうが現実に近い可能性大です。

もし結婚しない理由として「お金がない」というカップルは、まずお互い結婚後にはどのくらいの月収が理想としているか、一度照らし合わせて考えてみてはいかがでしょうか?お互いのギャップが垣間見え、費用の問題がいい方法に進むかもしれませんよ。

【調査概要】
調査概要:株式会社SweetTech
調査対象:結婚したいと思っている20代〜50代の独身男女200人
調査期間:2018年1月