小論文試験突破に絶対欠かせないポイント

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これから始まる大学受験・公務員試験の受験者必読!
小論文試験の受験生の悩みの多くは、次の3つに集約されます。
「どうやって評価が決まるのか?」
「自分の書いた答案は、どこが悪いのか?」
「どうすれば、合格答案が書けるようになるのか?」
本連載では、2月7日発売の新刊『落とされない小論文』の著者が、これらの疑問に明確な結論を出します。本番直前からでも、独力で合格水準まで到達するスキルと考え方をお伝えしていきます。(構成:今野良介)

「問題文の指示に答えていない」
という致命的なミス

試験が始まって真っ先にやるべきことは、「問題をよく読んで、何が問われているかをしっかり理解する」ということです。

「そんなことは言われなくてもわかっている」と思うかもしれません。しかし、それができていない人が非常に多いのです。私が指導する受講生の、実に半数以上がこのミスを犯しています。

このミスは、多くの受験者がもっともやりがちであるだけでなく、一番大きな減点対象となる致命的なミスです。すべての小論文受験者が確実に克服しておくべき、もっとも重要な事項です。

それでは、「低評価の解答例」と「高評価の解答例」を比較するBefore→After形式で、このミスが起きる理由と、その解決策を考えていきます。

【公務員試験の想定問題】
○○市の活性化のため、他の都市圏からの移住者を増やすことに、どう取り組んでいくべきか。

低評価の解答例(1)

 ○○市において、他の地域からの移住者を増やしていくことは大変重要な課題である。近年は少子高齢化の進展とともに人口の減少が大きな問題となっている。特に若い世代が進学や就職で市外へ転出することが多く、地域によっては住民の大部分が高齢者となり、集落の維持が困難になっている。
 そこで今後は、他の都市からの移住者を増やすことに積極的に取り組むべきだ。特に近年はスローライフやワークライフバランスといったことが盛んに言われるようになった。地方での暮らしをしたい、良い環境で子どもをのびのび育てたいと考える人は少なくない。大都市圏に住む人にとって、○○市の自然豊かな環境や充実した住環境は、大きな魅力となるはずだ。また、都市部から地方への移住者を増やすことは、大都市圏への人口集中を緩和することにも繋がる。国全体の人口のバランスを考える上でも、移住者を増やすことは大いにメリットがある。
 このような観点から○○市としても市の魅力を全国にPRして移住者を増やし、活力のある街を目指していくべきである。(以上)

高評価の解答例(1)

 ○○市では若い世代が進学や就職で市外へ転出することが多く、地域によっては住民の大部分が高齢者となり、集落の維持が困難になっている。今後、都市部からの移住者を増やし街の活性化につなげていくことは重要で、そのために、次のようなことに取り組むべきだ。
 まず、移住しやすい環境を作ることである。地方に移住しようとする際に不安になるのが、住居や仕事が見つかるかどうかという問題だ。市内では人口減少の中、空き家も目立ってきている。良質な空き家を行政が借り上げ、移住者向けに安く貸し出す仕組みを作ったり、公営住宅の空き部屋を安く貸し出したりしていくべきだ。またハローワークと連携して求人情報を提供する、あるいは創業希望者向けの助成金制度を作るなど、就業面でのサポートも充実させていく必要がある。
  移住希望者に向けての積極的なPRも欠かせない。そのために、県内の他の自治体と協力して大都市で移住希望者向けの相談会を開催していくべきだ。また、常に情報が得られるように、市のサイトに移住希望者向けの特設ページを開設して、移住者向けの支援制度の紹介や生活環境などを発信しておくとよい。
 ○○市が将来にわたって活力を保つために、移住者を増やしていくことは重要な課題だ。市としてこうした施策に積極的に取り組んでいくべきである。(以上)

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次のページでもう1つ、具体例を紹介します。

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