サクサクのパイ生地にカスタードクリーム、そしてイチゴという最高の組み合わせ!

代々木上原駅から徒歩数分の住宅街にひっそりと佇むレストラン『ナインストーリーズ』。

本格的なフレンチ料理もさることながら、デザートで味わえる「ミルフィーユ」が美味しいと話題となっている。

今回は、そんなミルフィーユとお得なディナーコースの美味しさに迫った。



「ミルフィーユ」で使用するフルーツは季節により異なる ※〜4月上旬頃までは「イチゴのミルフィーユ」
SNS映え間違いなし!美しいビジュアルのミルフィーユはひと口食べたらもう虜♡

2017年4月に『ナインストーリーズ』のシェフに就任した石崎シェフが考案した「ミルフィーユ」が今、話題になっているのをご存じだろうか?

サクサクのパイ生地に、クリーム、そしてフルーツ。これら3つの美味しさと食感が、食べた人全てを魅了してしまうのだ。

虜になる由縁のひとつが、サクサクのパイ生地。170℃のオーブンで30分焼き、なかまでしっかりと火を通すのだという。これは通常の焼き時間の倍以上!

この工程を経ることで、クリームの甘みと、フルーツの酸味に合う、香ばしいパイ生地に仕上がっているのだ。



クリームもバニラビーンズの香りが際立ち、サクサクのパイ生地との相性は抜群である。水ではなく、牛乳と生クリームで生地を作るのもポイントのひとつ

パティシエではなく、シェフが作った少し荒削りな「ミルフィーユ」。

しかしそこには、一流のフレンチレストランで培った確かな料理技術が反映され、食べる度に違った食感、味わいが生まれるリズミカルな食べ心地を実現したと言えるだろう。


デザートだけじゃない!ディナーコースも絶品!



アミューズ「エビのタルト」
日替わりで楽しめるディナーコースも9皿が紡ぐ物語

これまでは多国籍料理を提供していた『ナインストーリーズ』だが、石崎シェフ就任をきっかけに、ガラリと業態を変更。

フレンチのエスプリを活かし、和やエスニックを取り入れた創作料理を日替わりで提供している。

今回はディナーコースの一例も紹介したい。



前菜「ホワイトアスパラ、柑橘、春菊」

代々木上原の住宅街の一角、緑に囲まれた隠れ家『ナインストーリーズ』。

東京駅のプロジェクションマッピングなどを手掛ける「ネイキッド」がプロデュースした店内は、まるでリゾートのような空間で、一気に非日常へとトリップさせてくれる。

そんな寛げる空間で味わうのは「シェフのおまかせコース」(1人前5,800円)。この満足度がかなり高い!



前菜「臼井豆、カリフラワーのブランマンジェ」

アミューズからスタートし、前菜が2種、魚料理、お口直し、肉料理、デザートという流れである。

「一皿に色んな味わい、食感を詰め込みたい」というシェフの想いから、一皿を食べている間に、幾重にも美味しさの層が出来ていき、一切食べ飽きることがない。

一皿ごとに合うワインを探しながら、ゆっくりと味わっていくと、さらに楽しみが増すのだろう。



お魚料理「シタビラメ、トリュフ、キノコ」

『オザミ』や『フロリレージュ』など有名店でクラシックなフレンチ料理を学び、その他モダンなフレンチ料理の技法にも精通する石崎シェフ。

そんな彼の多彩な経験を活かし、美しい見た目と味を両立させた「アミューズ」と「前菜2種」から、メインの肉料理へ向かうごとに少しずつクラシックな料理へと変化していくコース構成になっているという。


メインの肉料理も、感動の美味しさ!



肉料理「鹿肉、ルッコラのピューレ」

メインの肉料理をしっかりと味わってもらいたいからこそ、前菜までは軽めの味付けというのも嬉しい。



この日は丁寧に火入れされた鹿肉がメインディッシュ。薫製にした鹿肉が入った鍋をテーブルで開けて、盛りつけるというプレゼンテーションも一興だ

あまり難しいことは考えずに、美味しいものを楽しんでもらいたいという石崎シェフ。



ミニャルディーズ「洋なしのバタークリームを挟んだ雪だるま」

クラシックからモダンまで、さまざまな経験を積んだシェフだからこそ、それぞれのいいところを上手に取り入れ、バランスのいい料理を展開する『ナインストーリーズ』。

「ミルフィーユ」が目当てならば、ディナーコースのデザートを+700円で「ミルフィーユ」に変更可能。またランチ、カフェタイムであれば1,200円。



一面が窓という開放的な造りではあるが、店前に緑が茂りプライベート感も演出してくれる



現在は営業時間が変則的なので、訪れる前に電話で確認してから行くのがベター