決勝点を挙げた高木など、セレッソは新戦力の活躍も光り、今季初タイトルを手にした。写真:徳原隆元

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【ゼロックス杯】川崎2-3C大阪/2月10日/埼玉
 
 シーズンの幕開けとなるゼロックス・スーパーカップは、セレッソが3-2でフロンターレに勝利したね。

 
 常にセレッソがリードを保ったまま、3-1でゲームが終わるかと思ったら、終了間際に大久保が決めてフロンターレが1点差に詰め寄る。でも、フロンターレの反撃もそこまで。いずれにしても、こういう試合はたくさん点が入ったほうが盛り上がるだろうから、お客さんも楽しめたのではないかな。各選手のコンディションにバラつきがあったとはいえ、お互いのチームカラーや特長は出ていたと思うよ。
 
 さっそくタイトルを手にしたセレッソの一番の収穫は、杉本が元気な姿で戦線復帰したことだろうね。昨年12月に左足首を手術してから、このゼロックスを見据えてリハビリと練習をしてきたようで、81分に途中交代するまで、かなり目立っていた。“どフリー”でシュートを外す場面はあったけど、状態は悪くなさそうだ。
 
 セレッソは新加入選手の活躍もあったね。レッズから移籍してきた高木は64分に途中出場すると、勝負を決めるチーム3点目をゲットしてアピールに成功した。その高木のゴールをスルーパスから演出したのが、ヤン・ドンヒョンだ。
 
 今季から新たに加入したこの韓国人ストライカーは、身長186センチの高さはもちろん、強さもある。後半から柿谷に代わってピッチに立ったけど、今後に期待を抱かせるには十分なパフォーマンスを見せていたと思う。
 
 セレッソは秋山や福満など、若い選手も好プレーを見せていたし、全体的に層が厚くなった印象だ。試合にも勝ったし、現時点ではセレッソのほうがチームの仕上がり具合は良さそうだね。
 
 一方のフロンターレは、シュート数ではセレッソを上回り、とりわけ後半はビハインドを背負っていただけにより攻撃的になった。ただ、思うようにチャンスをモノにできなかった。フロンターレらしくボールをキープするけど、セレッソの厳しいプレスの前に手を焼いていたように見えたよ。

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 フロンターレで何よりも気になったのが、失点の多さだ。このゼロックスでは3失点を許し、練習試合とはいえ、キャンプでのレッズ戦では6点を叩き込んだけど、こちらも3失点だ。悲願の初優勝を飾った昨季はリーグで3番目に失点が少なかったチームとしては、“らしくない”よね。
 
 ボールは握るけど、中盤の狭いエリアでボールを奪われてカウンターを食らう。正直、セレッソとの一戦ではもっと失点してもおかしくなかった。来週にはACLが始まる。それまでに守備の不安は少しでも解消しておきたいね。
 
 もちろん、明るい材料がなかったわけではない。最初のほうで触れた大久保だ。彼のプレーからは、“なんとかしなくては”という強い意気込みが感じられたし、新人選手のように溌剌としていた。FC東京にいた時よりも間違いなく存在感はあったね。
 
 その大久保や憲剛、家長、小林、チョン・ソンリョンなど、フロンターレは主力に30代が少なくない。今季もACLとの連戦が控えるけど、いかに選手をやり繰りして戦っていくか楽しみだね。