宮市亮、二度目の前十字靱帯断裂から復帰へ前進 独紙「彼の笑顔が戻ってきた」

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ザンクト・パウリの練習に部分合流 「一歩ずつ進んでいきたい」

 昨年6月に右膝前十字靱帯断裂の重傷を負って離脱していたドイツ2部ザンクト・パウリの日本代表FW宮市亮が、トップチームの練習に復帰。

 まだ部分合流ではあるが復帰へ前進しているとドイツ紙「ハンブルガー・モルゲンポスト」が報じている。

 宮市は2015年6月にオランダのトゥベンテからドイツ2部のザンクト・パウリにフリー移籍。しかし、7月の親善試合で左膝前十字靭帯を断裂すると、復帰後こそ徐々に出場を増やしたが、昨年の6月に今度は右膝前十字靭帯を断裂し、再び長期離脱を余儀なくされていた。

 ただ、負傷離脱の後にチームとは2年の契約延長。チームの勝利に貢献するために、現在は完全復活に向けてリハビリを続けていた。今回、宮市は部分合流ではあるものの、チームの全体練習に復帰。「難しい時間を過ごしてきたので本当に嬉しい」と合流できた喜びを語っている。

 そして二度の大きな負傷を振り返った宮市は、17年の負傷の際には「一晩中泣きました」と語り、その不運を受け止めた現在は「これも自分のキャリアの一部」と述べている。

 リハビリの最中に契約を延長してくれたクラブのサポートに対し、最大限の感謝をするとともに「今は焦る気持ちを抑えて、一歩ずつ進んでいきたい」と前を向いた宮市。厳しいリハビリを経てチームの練習に戻ってきた男に対して、同紙は「彼の笑顔が戻ってきた」と伝えている。

フットボールゾーンウェブ編集部●文 text by Football ZONE web

ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images