男女が恋仲に発展するための最初のステップである、デート。

互いの愛情と絆を深めあうチャンスとなる一方で、玉砕する場合もある。

二人で同じ時を過ごし、同じ景色を見ていても、男女で感じるものは違うようだ。

あの時、君は何を思い、その行動に出たのだろうか...




外資系コンサルティングファームに勤める年上の男友達が、職場の後輩を紹介してくれた。それが、悠太さんだった。

「愛ちゃんが好きそうなタイプだよ」

そう言っていた友人の目に狂いはなく、悠太さんを見た瞬間、鼓動が高まるのを自分でも感じた。

「悠太は、最近彼女と別れたばかりで。愛ちゃんも、今彼氏はいないんだよね?」

友人に図星をつかれ、私は小さく“はい”と頷く。

「悠太もいいやつだしモテるんだけど、女運がなくて。あとコイツ、若干草食系なんだよ。“自分からは積極的にいけない”とか、甘いこと言ってるんだよね。」

「そうなんですよねぇ。自分から誘ったり、口説いたりができなくて。」

そんな会話を聞いて、私は悠太さんを改めて見つめ直す。

-悠太さんは受け身なのか...。

最近、女性の方が積極的で男性は受け身だという話はよく聞くが、彼もまさかのこのパターンか。

誘うより誘われる方が当然好きだ。でも、もうすぐ30歳。悠長なことを言っている暇はない。彼が草食系だと言うなら尚更、こちらからアクションを起こすことが必要だ。

連絡先を交換した後、私は自分から悠太さんにLINEを送った。

-昨日はありがとうございました!もしよければ、今度お食事に行きませんか?
-こちらこそ昨日はありがとう!再来週末あたりはどう?

こうして、私は悠太さんをデートに誘うことに成功したのだった。


初デートの誘いは成功。しかし、ここから何かが狂い始める?


Q1:初デートから盛り上がる。これは大いに脈アリってこと?


悠太さんが予約してくれた『神楽坂 石かわ』は、自分で行きたくてもなかなか行けないお店だ。私は、少し緊張しながら神楽坂へと向かった。




道中のタクシーでは、何度も鏡で自分の顔をチェックする。

適当な相手とのデートは自然体でいられるのに、気になる人が相手だと、どうしてこうも落ち着かないんだろう。

ファンデのヨレはないか、アイシャドウは濃すぎないか。念入りに確認して、鏡を閉じる。今回ばかりは気合が入っていた。

「素敵なお店のご予約、ありがとうございます。」

「そんな堅苦しい挨拶いらないよ(笑)僕も久しぶりにこの店に来られたし、食事を楽しもう。」

店内に入ると、和の上品な佇まいに自然と背筋が伸びる。緊張気味の私を、悠太さんはさりげなくリードしてくれた。女性慣れしていることは明らかだ。

「この歳になるとさ、好きになれる相手を見つけるのすら難しくなってくるよね。前はもっと恋愛が簡単だったのになぁ...」

少しお酒も進み、饒舌になってきた悠太さんが語り始める。私は静かに話を聞いていた。

「悠太さんって、今お幾つでしたっけ?」

「来月で34歳だよ。そろそろ結婚しなきゃいけないのにね。」

「でも悠太さんモテそうだから、すぐに相手が見つかりそうなのに…?」

「全然だよ。たしかに、昔はわりとモテたんだけどなあ…。」

遠い目をして寂しそうに微笑む悠太さんに対し、何と声をかけて良いのか分からなくなった。“まだ大丈夫です”は違う気がするし、“私は悠太さんのことが好きです!”はもっと違う。

「結婚願望はないんですか?周りの方、結婚している人も多そうだし...」

私が尋ねると、悠太さんは暫く考えてから、逆に質問を返してきた。

「本当に、早く結婚しないとだよね。愛ちゃんは?結婚願望ある?」

「あります!年も年ですし、今の仕事も不安定だから早めに結婚したいなぁと思っていて…。次に付き合う人とは結婚かなぁと、漠然と考えています。」

こうして、結婚観や恋愛観で話はすっかり盛り上がり、私たちは店を出た後、近くのバーへと移動した。

それでも話題は全く尽きなかった。12時からは恵比寿へと場所を変え、結局3軒もハシゴをした後に解散となった。

-昨日は遅くまで連れ回しちゃってごめんね。またご飯行こうね。

翌日、昼過ぎに悠太さんから来ていたLINEに返信を打つ。

-こちらこそありがとうございました。次はいつにしますか(^^)?


最初、悠太も乗り気だった。しかしこの後態度が急変・・?


Q2:どうして突然冷たくなったの?


結局、私たちの2回目のデートは3週間後となった。

「お忙しかったんですか?」

『霞町かしわ割烹 しろう』の「しゃも鍋」を食べながら、近況を聞いてみる。




というのも、悠太さんの都合が合わず、日程を決めるのに時間がかかってしまったからだ。

「新たな案件があって、それに時間を取られて全然飲みにも行けなくて。なかなか予定が合わなくてごめんね。愛ちゃんは忙しかった?」

私はWebデザインの会社に勤めているので、案件数によって忙しさが変わってくる。今月は比較的ゆとりがあった。

「そっか、そしたら週末はのんびりできたかな?何やってたの?」

「先週末は、友達が開催しているお料理教室に参加していました!あとは、前から行きたかったフラワーアレンジメントのレッスンを受けたり…」

時間を持て余している女だと思われたくない。会えない時も充実した生活を送っていて忙しい、ということをさりげなくアピールする。

「そんなことも習っているんだ〜。 すごく充実した休日だね!」

悠太さんが驚いた顔で褒めてくれたとき、女子力の高い習い事をしておいてよかった、と心底思った。

「悠太さんは、今好きな人いるんですか?」

酔いが回ってきたところで、聞きたかった質問を思い切ってぶつけてみる。

「まぁ、彼女と別れたばかりだからね。」

「そっか、そうですよね…」

つれない答えに肩を落としながらも、確かに別れたばかりだったと思い出す。

-もう少し、時間をかけて距離を縮めていけたらいいか…。

そんなことを考えていたが、この日は1軒目でお開きとなった。

「今日は早い解散ですね。」
「明日早いから、また次回ゆっくり飲もうね。」

悠太さんはそう言っていたが、結局3回目のデートは実現していない。

明らかに返信が遅くなり、しまいには連絡すら来なくなってしまったからだ。

たった2回のデートだったけれど、それまでは連絡も取り合っていたし、デートも順調だったはず。

一体、私はどこでミスを犯していたのだろうか?

▶NEXT:2月11日日曜更新予定
悠太が愛に描いていた“理想像”とは?:デートの答えあわせ【A】

<これまでのデートの答えあわせ【Q】>
Vol.1:2軒目のデート開始30分。彼女が「明日朝が早い」と突然帰宅したのは、ナゼ?
Vol.2:2人きりでの食事・デートの誘いに乗ってきた。=“脈アリ”じゃないの?
Vol.3:初デートは「19時、駅に待ち合わせで。」このNGポイントはどこ!?
Vol.4:私の、どこがダメだった…?会話も、化粧も服装もすべて完璧だったのに
Vol.5:初デート。「もう1軒行かない?」と言われた時に男が取るべき行動とは
Vol.6:デートの重要なポイント、店選び。女が男を“友達”だと判定した理由とは?
Vol.7:デートにおける永遠のテーマ、お会計問題。どう振る舞うのが女として正解なの?
Vol.8:2対2の食事では全然話せなかったのに。デートで彼女の心を掴んだ平凡男の勝因とは
Vol.9:デート中、体を寄せてきた彼女。ボディタッチ多めなのに、ナゼ答えはNGなの?
Vol.10:「こういうお店、大好き♡」デート中は楽しんでいた彼女の態度が急変した理由
Vol.11:料理大好き、気配り完璧♡男心のツボは押さえても、次に繋がらないのはナゼ?
Vol.12:俺の話に「すごい♡」を連発してたのに。女心を掴めぬ男の、致命的ミスとは
Vol.13:スタイル抜群で、男の心を鷲掴み♡でも男が追ってこない女の盲点
Vol.14:「彼女いるの?」の質問に“脈アリ”と思う男。でも彼女が途中帰宅:ワケ
Vol.15:最初は、俺に興味なかったはずなのに。デートで女心を掴めた男の行為とは?
Vol.16:元カノの話をする男の心理。「別れた原因は?」に対する正答とは
Vol.17:デート中、女が犯した小さな失態。男が冷める女の言動とは?
Vol.18:4回もデートしたのに。約束LINEで「全日程NG」を男が食らったのはナゼ?