アーユルヴェーダからみた体質別「摂るべき味覚と控えるべき味覚」

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アーユルヴェーダは約5,000年前にインド・スリランカで発祥した伝統医学。健康や若さを保つことを目的とした予防医学というと分かりやすいかもしれませんね。まず、ハーブを使ったマッサージを思い浮かべる方も多いかと思いますが、毎日の食事においてもアーユルヴェーダの教えは役に立ってくれます。

今回は、ビューティーフードアドバイザー・ヨガインストラクターである筆者が体調管理に役立つアーユルヴェーダの食の教えについてお話ししていきたいと思います。

自分の体質を知る目安になる

アーユルヴェーダでは、全てのものは「風・空・火・水・地」といった五大元素で構成されると考えられています。そして、生命エネルギーである“ドーシャ(3つのタイプに分けられる)”は、この五大元素からなると言われているのです。

次の段落では、自分がどのドーシャに当てはまるかの簡単な診断と、健康の維持・向上に役立つ食材を紹介していきます。

1・・・ヴァータ

ここからは、それぞれのドーシャの特徴を見ていきましょう。

ヴァータ(風・空)・・・軽・乾・冷・粗・変動

【ヴァータ体質の方の特徴】

・痩せ型

・皮膚が乾燥気味

・皮膚や髪に油分が少ない

・緊張やストレスに対する耐性が低い

【ヴァータ体質の方が積極的に摂るべき味覚】

甘味・酸味・塩味

【ヴァータ体質の方が控えた方がよい味覚】

辛味・苦味・渋味

2・・・ピッタ

ピッタ(火・水)・・・熱・鋭・液・多少の油・流動

【ピッタ体質の方の特徴】

・中肉中背

・皮膚は艶やかで柔らかい

・皮膚の色は黄色み・赤みがある

・怒りっぽいところがある

【ピッタ体質の方が積極的に摂るべき味覚】

甘味・苦味・渋味

【ピッタ体質の方が控えた方がよい味覚】

酸味・塩味・辛味

3・・・カパ

カパ(地・水)・・・油・冷・重・緩・滑

【カパ体質の方の特徴】

・体格がよい

・太りやすい

・皮膚は冷たくしっとりとしている

・黒髪で艶がある

・物静かで穏やか

【カパ体質の方が積極的に摂るべき味覚】

辛味・苦味・渋味

【カパ体質の方が控えた方がよい味覚】

甘味・酸味・塩味

ここで言う味覚とは、次のとおりです。

(1)甘味・・・牛乳・フルーツ・米・ナッツなど

(2)酸味・・・ヨーグルト・レモン・トマト・酢・発酵食品など

(3)塩味・・・塩・醤油など

(4)辛味・・・唐辛子・スパイス・たまねぎなど

(5)苦味・・・葉物野菜・山菜など

(6)渋味・・・豆類・葉物野菜・お茶など

自分の体質を知り、体調を管理するためのひとつの目安としてみてはいかがでしょうか。

ただし、食事はバランスよく、偏りすぎないことが前提です。

アーユルヴェーダからみた体質別「摂るべき味覚と控えるべき味覚」はWoman Wellness Onlineで公開された投稿です。

【筆者略歴】

高木沙織

“美容”と“食”には密接な関係があることから、複数の「食」に関する資格を取得。イベント講師・執筆に携わる一方ヨガインストラクターとしても活動し、多角的に健康美作りをサポートする。