「シブヤ・ソーシャル・アクション・パートナー協定」調印式に出席したアダストリアの福田三千男CEO(写真左)と渋谷区の長谷部健区長(写真右)

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アダストリアと渋谷区は、2月9日(金)にアダストリア「シブヤ・ソーシャル・アクション・パートナー(S-SAP)協定」調印式を開催。S-SAP協定を締結した両者は、相互協力のもとで地域社会の課題解決を目指す。

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2016年4月にスタートしたS-SAP協定は、区内に拠点を置く企業や大学などと区が連携し、地域の社会的課題を解決していく制度だ。

2017年7月に本部オフィスを渋谷ヒカリエへ移転し、また、2018年3月には主力ブランド「GLOBAL WORK」の大型路面店が渋谷にオープンするアダストリア。今回、ファッションの情報発信拠点であり基幹産業でもある渋谷区のパートナーとして、協定が新たに締結された。

調印式では、S-SAP協定の今後の取り組みについても説明された。ダイバーシティ実現に関する取り組みとして、協定締結前の2017年9月と10月に開催された「コオフク塾inシブヤ」。障害のある人や一般消費者、服の作り手などが集まり、障害のある人が抱えるおしゃれの悩みを理解し、服を適切にデザインし直し成果発表を行うイベントで、アダストリアは自社ブランドであるグローバルワーク、ニコアンド、ローリーズファームの衣料品を提供した。協定締結後の2018年8月から10月にはワークショップ開催を予定している。

そのほか、職業体験で子どもの未来を応援する活動として、渋谷区内のアダストリアの店舗で子どもたちの職業体験「キッズショップ店員」も実施予定。また、シブヤカルチャーの発信として、アダストリア研究所が渋谷のライフスタイル全般を定点観測し、2月9日(金)にはWEBサイトにて2018年春のトレンドを発表した。今後もテーマを抽出しファッショントレンドをレポートしていく。

アダストリアの福田三千男CEOは「アダストリアの資産を活用しながら魅力ある街づくり、そして渋谷区の様々な課題に向けての解決のお手伝いをしながら区の発展に努めていきたい」とコメント。

渋谷区の長谷部健区長は「渋谷区は日本の中でファッションの中心となっている。これからは世界に向けて様々なことをアピールしていきたい」と話し、アダストリアについては「渋谷の大きな武器であるファッションという部分で大きな力を発揮していただいていますし、我々区役所と交じり合うことで新しい何かを創造できるのではないかと思っています」と期待を覗かせた。(東京ウォーカー(全国版)・国分洋平)