人と話すのが苦手、言葉が詰まって上手く話せない…など、人とのコミュニケーションに悩んでいる人は多くいます。人と話すのが苦手な人は、まずは「音読」から始めてみませんか?音読は誰にも会わずに一人で実践できる方法ですが、脳の活性化をはじめ、人とのコミュニケーション能力を向上する効果もあるのです。

音読で話し上手になる理由とは?

小学校では、国語の授業で必ずと言って良いほど音読をしていましたよね。音読をすることで、読んでいる文章の言葉や内容がスッと頭に入ってきやすくなるのです。ただ目で追って読むのとは違い、声に出して読むのがポイント。

実際に音読を続けていると、人と話すのが苦ではなくなります。これは音読を通して、たくさんの言葉を覚えたことが理由です。いろんな言い回しを音読で経験しているため、どんな会話にもテンポよく言葉を返せるようになります。また、音読は滑舌の向上効果もあるため、緊張しやすい人でもスラスラと話せるようになりますよ。

内向的で緊張しやすい性格も緩和される

いくら滑舌が良くて頭の回転が速いからといっても、人によっては内気な性格のせいでなかなか人とお話しできない…ということもありますよね。文章を声に出して読んでいるとき、前頭葉の中でも特に「前頭前野」という場所が刺激されていきます。前頭前野は、感情を上手くコントロールしたり、理性的な考えで計画を立てたり判断を下したり…といった働きを持っています。

この部分が発達することで、人間関係についての考え方も変わり、社交力がアップする効果が期待できるのです。人に対してネガティブな気持ちになることはなくなりますし、いつでも理性的な考え方ができるため、誰かとすぐに言い争いになる…といった事態も避けられます。

脳が鍛えられれば自信に繋がる

音読をしていると言葉のボキャブラリーが増え、頭の回転も良くなり、加えて自制心を持つことにも繋がります。いろんな言葉を持っていれば、「どんな言葉で話を盛り上げようか?」と会話が楽しくなりますよね。頭の回転が速いといろんな切り替えしを思いつけて、自信に繋がります。

自分に自信を持てると、もう人前でオドオドすることはありません。物事の捉え方も変わって、仕事への打ち込み方や人生の楽しみ方も覚えられます。音読で脳を鍛えると、記憶力の向上や認知症の予防といったメリットも得られます。

小説や新聞…好きな文章で音読を楽しんで

音読に使う文章は何でもOKです。新聞、小説、説明書、詩集、脚本…どんなものでも、好きなものを声に出して読んでみましょう。勉強がしたいなら参考書を音読しても良いですね。はきはきと声を出すのが理想的ですが、大きな声が出せない状況であれば囁くような声での音読をしてみましょう。とにかく舌と口を動かして、音に出しながら文章を読むのが目的です。


writer:さじや