D850

写真拡大

 価格の高い製品がより多く売れると、台数以上に販売金額が伸び、収益性が高まる。ニコンのイメージング事業は、こうした高付加価値路線への転換で復活した。30万円を超える、2017年9月発売のフルサイズ機「D850」がヒットしたからだ。
 ニコンの公式オンラインショップ「ニコンダイレクト」での「D850」の販売価格は税込39万9600万円。ケースや予備バッテリ、メモリカードなどを同時購入したら40万円を超える超ハイエンドカメラだ。

 家電量販店・オンラインショップの実売データを集計した「BCNランキング」をもとに、付属する交換レンズの種類やボディカラーの違いなどを別々にカウントしたレンズ交換型デジタルカメラの機種別販売台数ランキングで、「D850」の順位を振り返ると、発売月の17年9月は20位、10月は41位、11月は39位、12月は23位、直近の18年1月は28位と、ニコンが二度にわたってアナウンスした通り、想定を上回る注文があり、入荷が逼迫したのは確かなようだ。

 順位だけみると、決して高くはない。しかし、17年10月〜12月の3か月の合算では、ニコンのカメラ(レンズ一体型のコンパクトデジカメ・レンズ交換型の合計)の中で、販売金額シェアはエントリ向けの「D5600」に次ぐ、13.4%を占めた。ニコンの現行ラインアップの稼ぎ柱の有力な一つだとわかる。

 フルサイズ機にこだわる層に向け、画像数を4000万超の有効4575万画素に、画像処理エンジンやAE/AFセンサはフラッグシップ機「D5」と同等に強化し、「高画素で高速連写」というカメラの基本に立ち返った高性能を盛り込んだ「D850」。口コミでも絶賛する声は多く、ハイエンド機種のロングセラーとなりそうだ。(BCN・嵯峨野 芙美)

*「BCNランキング」は、全国の主要家電量販店・ネットショップからパソコン本体、デジタル家電などの実売データを毎日収集・集計している実売データベースで、日本の店頭市場の約4割(パソコンの場合)をカバーしています。