人に先入観を持ったり、物語に憧れを抱いたりしない――本田 翼のブレない強さ。

醸し出す雰囲気はスウィートだが、潔い人だ。自分は自分。そんなブレない軸があるからこそ、本田 翼はどんな役でも軽やかに行き来することができる。最新出演映画『今夜、ロマンス劇場で』で演じるのは、ほかの女性に恋する男性を一途に思い続ける社長令嬢。クラシカルな衣装に身を包んだビジュアルは完璧。だが、本田が見せる本作での真骨頂は、そんな表面的な可憐さではない。揺るぎない愛情と良心にもとづく強さ、そして凜とした佇まいだ。

撮影/川野結李歌 取材・文/新田理恵 制作/iD inc.

生粋のお嬢様役。演じるために友達と会ってリサーチも

映画『今夜、ロマンス劇場で』は、映画監督を夢見る青年・牧野健司(坂口健太郎)の前に、ずっと憧れていたモノクロ映画のなかのお姫様・美雪(綾瀬はるか)が現れるというファンタジックなラブストーリー。本田さんは、健司が助監督として働く映画会社の社長令嬢・成瀬塔子を演じています。生粋のお嬢様で、声のトーンや所作など、これまで本田さんが演じられたキャラクターにはない要素もたくさん。役作りで気を付けたことは?
前に違う映画で社長令嬢の役はやったことがあったんですけど、こういう生まれながらのお嬢様を演じるのは初めてだったので、自分の周りにいるお嬢様っぽい友達に会って、佇まいや話し方を見たりしましたね。
どんな発見がありましたか?
育ちのいい人って、あんまり焦ったりしないんです。話すスピードがゆっくりだったり、あまり邪念がなかったり。そういう特徴は意識して演じました。
本田さんが役を演じるうえで、人に会ってリサーチすることはよくあるのですか?
会えるときはします。自分の交友関係のなかで、何となく「この子っぽいな」といただいた役に当てはまる人がいるときは、その子を思い出したりして。「こういうふうにしゃべるかな」と考えて演じたりしますね。
普段から人をよく観察しているほうなのでしょうか?
いろんなタイプの人と友達になりたいなという気持ちはあります。もともと「他人は他人」だと思っているので、あんまり好き嫌いはないかもしれません。話がかみ合わなくても「こういう人もいるんだな」という気持ちで付き合えるほうですね。
「自分」という軸がちゃんとあるから、「他人は他人」だと割り切れるのかもしれませんね。
人を拒絶するタイプの方の気持ちは、あんまりわからない気がします。もともと、人に対する先入観は持たないほうかもしれません。悪い意味ではなくて、そんなに人に期待していないんです。
期待していると、もしも裏切られたりしたときにショックだったりしますしね。
そういうときは、勝手に期待している自分が悪いんだと、そう思っています。
塔子という女の子は、本田さんの新しい一面が見られる役だと思います。お仕事のたびに「今までとは違う自分を」と意識されるものですか?
これまでとは違う自分を…というよりは、役次第という感じですね。今回は、「もうちょっとこういうお嬢様らしさがほしい」という武内(英樹)監督からのご指示がけっこうあって、最初のほうのシーンでは10回以上リテイクを出したんです。最初に何回もリテイクしてもらえたからこそ、塔子という役をつかめた部分もあると思います。
物語は1960年代という時代設定のため、塔子の衣装もレトロで可愛かったです。衣装を着て演じてみていかがでしたか?
少し特殊というか、私が普段、ホントに着ないタイプのファッションだったので、すごく楽しかったですね。やっぱりああいう格好をすると少し背筋が伸びます。お嬢様を演じるうえで、衣装の力も大きかったかもしれないです。
とくに印象に残っている衣装や小道具はありますか?
日傘をずっと持っていたんです。そういうのって「お嬢様ならではだな」と思いました。帽子のデザインも今の時代にはないものだったり。きっとその時代にしか流行っていなかったものだと思うので、印象に残っていますね。
それは、衣装合わせで身に着けたものから選ばれたのでしょうか?
今回はほとんど衣装部さんが作ってくださいました。ちゃんと採寸をして、シルエットにすごくこだわって。体にフィットするピタッとしたデザインが多かったので、「太れないなぁ」と思いました(笑)。

SNSであまりプライベートを見せすぎるのはよくない?

主人公の健司は映画のなかの女性に憧れています。本田さんも、映画のキャラクターに憧れを抱いたことはありますか?
憧れるというか、共感することはあります。たとえば映画『プラダを着た悪魔』を見ていて、ファッション業界は「大変な仕事なんだな」と思うことはありますし…。軽い憧れを持ったことはありましたけど、じつは私自身、あんまり理想や憧れを持つことってないんですよね。
たとえば、映画のなかの男性にキュンキュンすることもない?
「ない」って言っていいのかなぁ…(笑)。
むしろ、本田さんが大好きなゲームのなかのキャラクターのほうが好き?
ゲームは二次元だと割り切っているから惹かれなくて(笑)。でも、たとえばこの前、映画『美女と野獣』を見たんですけど、ああいう人間じゃない姿になってしまった人に惹かれるベルってどんな気持ちなんだろう? とは考えたりします。
けっこう、現実主義なんですね。
ゲームの世界はゲームの世界だし、私はその世界に入っている自分が好きなんです。フィクションはフィクションで楽しんでいる時間があって、そうじゃない時間もあるという感じ。全部、自然と分かれている感覚なんです。
本作からは、映画を世に送り出す仕事をしている人たちの思いがひしひしと伝わってきます。裏でいろんな苦労があっても、女優というのは観客に夢を与える仕事でもあると思いますが、この作品に出演して女優としての思いを新たにした部分はありますか?
この映画を通してという意味ではちょっと違うかもしれませんけど、SNSが普及しているなかで、自分のプライベートを見せすぎちゃうのって、みなさんの夢を壊してしまうことになるのかなと感じています。見てくれる方との距離が縮まるという面では、とても良いと思うんですけど。いろんな部分で気を付けなきゃいけないという意識は持っていますね。
本田さんはInstagramをされていますが、女優のときとモデルのときで、自分の出し方を区別しているのですか?
女優業だけなら、私はSNSをやってないです。でも、私はモデルもやっていて、そのお仕事もすごく好きなので、モデルとしての自分は見てもらいたい。そういう思いでSNSをやっているんです。でも、女優業とモデル業のふたつをやっているとどちらに軸を置いて発信するのか、バランスがとても難しいですね。
お仕事とプライベートの切り替えはどうでしょう? はっきりと区別できるタイプですか?
そうですね、お仕事はお仕事なので。でもSNSを始めてから、プライベートで友達とご飯を食べているときに食事の写真を撮ったりすると、「これは仕事なのかな…?」って、何となくごちゃっとすることはあります。
人に見られることを意識してしまう?
「これはインスタにアップできるかもしれない」っていつも考えちゃうんですけど、意外と切り替えはできているほうだと思います。
役との付き合い方も、撮影が終わればスパッと切り替えられるほうですか?
(役との関係は)撮影のときが最後ですね。自分の出演作が完成して、それを見るときにはもう、「どういうふうに撮っていたっけ」、「このシーンはこういうふうに仕上がったんだな」と思い出すような気持ちで見ています。

相手の人柄がわかる? 理想の屋外デートはキャンプ

塔子は健司に思いを寄せていますが、健司は美雪のことで頭がいっぱい。報われない恋心を抱えつつ、一途に思い続ける健気な役柄です。本田さんが同じ立場ならどうすると思いますか?
塔子ちゃんは、健司を後押ししようとするじゃないですか。演じてみて、すごく強い子だなと思ったんです。泣き言も言わないし悲観的にもならない。そんな塔子ちゃんの思考はすごくステキだなと思いました。私だったら、それができるかどうかわからないですね。
美雪と健司の関係がうまくいかなくなり、塔子にとってはチャンスという場面もあります。本田さんなら、振り向かせようと努力しますか?
弱ってるときに“狙う”というか…それはちょっとできないかもしれません。相手が落ち込んでる状態じゃないと好きになってもらえないのはイヤですし、それで好きになってもらうのは違う気がします。
映画のなかの世界しか知らない美雪を、健司はいろんな場所に連れて行き、可愛らしいデートを繰り返します。本田さんの理想のデートを教えてください。
キャンプとかいいですね。子どもの頃、よく家族とキャンプに行っていたのでわりと好きなんです。キャンプでの男性の動き方を見ると、わかるものがあるじゃないですか。
その人の性格や行動力がある程度わかってしまいますね(笑)。
「こういう人なんだな」って、人柄が出る瞬間がどうしてもありますよね。
では、本田さんは結婚に憧れを抱くことはありますか?
結婚というか、子どもを産みたいという気持ちはありますね。
子どもはお好きなんでしょうか?
そう言うと好感度を気にしてるみたいになっちゃうけど、たぶん自分の子は好きだと思う(笑)。
(笑)。正直でいいですね。
すごく「子どもが好き!」という感じではないですけど、普通に子どもは欲しい。何でだろう…? 実際に子どもにご飯を毎日作ることを考えちゃうと、できるかな…と思う部分はあるんですけど、いつか家庭を持ちたいという気持ちはあります。
理想の家族像はありますか?
子どもはできたら2、3人は欲しいですね。私はふたり兄妹で、弟や妹がいたらいいなと思うことがあるので、3人ぐらいいたら楽しそうだと思います。
本田 翼(ほんだ・つばさ)
1992年6月27日生まれ。東京都出身。O型。中学生でモデルデビュー。2012年のドラマ『GTO』(フジテレビ系)、2013年の『とんび』(TBS系)などで注目を集め、2015年には『恋仲』(フジテレビ系)で“月9ヒロイン”を務める。そのほかのドラマ出演作は、『地味にスゴイ!校閲ガール・河野悦子』、『奥様は、取り扱い注意』(ともに日本テレビ系)など。主な映画出演作に『江ノ島プリズム』、『ニシノユキヒコの恋と冒険』、『アオハライド』、『起終点駅 ターミナル』、『土竜の唄 香港狂騒曲』、『鋼の錬金術師』などがある。

出演作品

映画『今夜、ロマンス劇場で』
2018年2月10日(土)ロードショー
http://wwws.warnerbros.co.jp/romance-gekijo/
©2018 映画「今夜、ロマンス劇場で」製作委員会

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