すべてはスマホを雪に埋め込んだ日から始まった……真似して壊しても知らないよ(なお、通常のGRAND Mは非防水なので絶対にやめておきましょう)

 筆者の住んでいるところでは雪が貴重。年に1〜2回しかない積雪があると、スマホを雪に埋め込まずにはいられない。とくにGRAND Mを自分で防水加工を施して以来、酷い目に合わせたくて仕方がない。……というわけで雪の中、GRAND Mを使っていたのだが、あれ? GRAND Mってこんなにスムーズに操作できたっけ?

 前回スマートスピーカーに勝ったとはいえ、何度も書いている通りGRAND Mのタッチの反応は悪い。最新のハイスペックスマホを使ったあとなどウンザリしてしまう。なにしろ激安の3Gスマホ、なにもかもが遅い。

 ところが雪のなかではずいぶん快適に感じる。手袋をしながらの操作、画面にも雪が。むしろイライラすると思ったのだが……もしかして水滴のおかげでスマホのタッチ反応が改善したのか? そんなことってあるのか? 普通は誤入力が増えるだけだと思っていたのだが……。

 そこで確かめてみることにした。テスト内容は文字入力のタイムを競う、という筆者がいつもよくやっている方法。以下の文章を予測変換は使わず、全文入力で通常変換する。

入力文章 :「お世話になっております。ライターの小林です。明日の15時からケータイWatchの件、よろしくお願いいたします」

 左手でスマホを握り、右手でフリックする、という操作にした。操作パターンは素手、手袋(タッチパネル対応)、濡れた手、濡れた手袋の4種類で、それぞれ3回ストップウォッチで計測し、最速と平均タイムを求めた。濡れ具合は水が滴らない程度。

 結果は以下の通り。

・素手……最速51秒780、平均52秒913
・手袋……最速50秒572、平均57秒731
・濡れた手……最速54秒692、平均1分6秒665
・濡れた手袋……最速1分46秒409、平均2分14秒580

 うーん、やっぱり濡れた手、濡れた手袋、どちらもタイムが悪い。とくに濡れた手袋の場合、フリック操作への反応が悪くほとんど使い物にならない。そりゃそうだ。

 どうやら雪のときに「操作が快適」と思ったのは錯覚だったよう。もしくは手袋で操作していたが、その手袋はさほど濡れていなかったのだろう。

 いや、待て。雪の日は当然とても寒かった。寒さがタッチ操作に影響したのでは? もう雪は溶けていたので、自宅の冷凍庫にスマホを入れ、30分ほどして冷え冷えになったところで同じテストをしてみた(※自己責任です)。手、手袋はともに乾燥した状態だ。

・冷やしスマホ(素手)……最速44秒914、平均54秒106
・冷やしスマホ(手袋)……最速40秒559、平均46秒847

 おお! まさかここまでタイムが縮まるとは。しかも手袋装着時が一番速いという結果に。どうやら雪の日に快適と感じたのは錯覚では無く、寒さのおかげらしい。

 実際、操作をしていても、画面に何か水っ気というか霜のようなものを感じ、それがわずかに溶けるとうまい具合にブレーキがかかり(手袋でも)、絶妙なタッチの反応になる。

そしていつの間にかGRAND Mは冷凍うどんに囲まれてテストをする羽目に。なぜこうなった

冷やしたスマホの画面アップ。ちょっと曇っている程度なのだが、濡れてもいけない、乾いてもいけない、微妙な冷やしが奇跡を起こすようだ。なお、こんなしょうもないテストなのに面白くて深夜2時が過ぎた

 これなら寒さ大歓迎と思ったものの、この原稿を書いているのは立春。もう春がそこまで、ひと冬の奇跡だったのだ。ま、冷凍庫でいつでも再現できる手軽な奇跡ですけど。