会社の数字に弱い人が「働き方改革」で取り残される理由

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日米のIT・Web分野を中心に、注目企業の決算から成長の秘密を読み解く書籍『MBAより簡単で英語より大切な決算を読む習慣』(日経BP社刊)が発売3ヵ月で5万部突破と人気を博している。決算や財務諸表を見るのを敬遠するビジネスパーソンも多い中、この本が支持された理由はどこにあるのか?著者のシバタナオキ氏と、カリスマファンドマネジャーとして知られる藤野英人氏が、会社の数字とうまく付き合っていく方法を語った。(取材・文・撮影/伊藤健吾)

決算を読まないのは「難しいから」ではない

――シバタさんがnoteで連載している『決算が読めるようになるノート』は、有料購読している会員が多数いらっしゃいます。にもかかわらず、noteの連載を再編集して本を出した理由は何だったのですか?

シバタ 出版社から書籍化のお誘いをたくさんいただいたから、というのが一番の理由です。最初はお断りしていたのですが、シリコンバレーで会社経営をしている今、書籍化することで少しでも日本人ビジネスパーソンの「ファイナンス・リテラシー」(決算に載っているような「数字の情報」を「知識」に変換するスキル)を高めるきっかけになるなら、日本への恩返しになるかもしれないと思い直したんです。

藤野 シバタさんのようなファイナンス・リテラシーを持っているビジネスパーソンは、本当に少ないと思います。

 それ以前に、自分の勤めてる会社の売上や所属する事業部のKPIもわかっていないという人が、私の体感としては日本のビジネスパーソン全体の6〜7割なんじゃないかと。

シバタ そんなに多いものですか!僕からすると、自分のやった仕事がどんな結果につながっているか、普通に気になると思うのですが……。

藤野 これは、決算書を読むのが難しいとか、数字が苦手だとか、そういう次元の話ではないんですよ。財務諸表やKPIの数字を見ない、興味がないという人たちは、実は数字だけじゃなくほとんどのことに関心がない。なぜなら、「仕事=上司に言われたタスクをこなすもの」だという職業観だからです。こういう人たちは、今やっている仕事の成果にすら興味がない。自分で考える習慣がないんです。

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