「東京は所詮、田舎者の集まりだ」

時に揶揄するように言われるこの言葉。

たしかに東京の中心部には、様々な「田舎」や「地元」を持つ者があふれている。

遠く離れた地方出身者はもちろん、東京出身者でさえ「地元」への想いを抱えている。

あなたにとっての、「地元」とは?

これまでに、横浜出身の商社マン・亮太や青山出身の新次郎を見てきた。今週は?




【今週の地元愛をさけぶ男】
名前:隆之
年齢:29歳
職業:テレビ局勤務
年収:1,200万
出身地:神戸
現在の居住地:麻布十番


東京で出会った“お嬢様”はただのフェイク


「中学校から大学まで関西学院大学に通っていました。エスカレーター式に進学して、東京に出てきたのは社会人になるときです。」

現在は東京のキー局に勤務する隆之。生粋の神戸っ子で、実家は神戸の中でも高級住宅街にあたる山の上に位置する。

父親は鉄鋼系の会社を営んでおり、両親からの大学入学祝いはBMW。実家は阪急沿線にあり、典型的な神戸のお坊っちゃまである。

「東京へ来て驚いたのは、家柄やバックグラウンドのバラエティー豊かさ。そして誰もが自分を偽ろうと思えば偽ることができる怖さかな。神戸のそれなりの私学を出ている人たちのコミュニティーは狭くて、育ちを偽るとかありえないですから。」

そう語る隆之には、苦い経験がある。

上京後、初めて交際した子に、“両親は現在海外在住。親に資金を援助してもらい自分で店を経営しているお嬢様”と聞いていたが、蓋を開けてみれば全部嘘だったのだ。

「ショックでしたね・・。それ以来、素性の分からない港区女子系が本当に苦手になりました(笑)」

人の繋がりが希薄な東京。

中には、バックに港区おじさんがいるにも関わらず、“実家が裕福”と偽る怖い女性もいるようだ。


今の職業だけで判断するなかれ?バックグラウンドを見よ!


結婚したいなら狙い目!?結婚願望が強い神戸男子


「結婚願望は強いと思います。本当は20代のうちに結婚したかったんですが、東京での独身生活が楽しくて。」

地元の友達、特に家柄の良い友人たちはほぼ全員が20代のうちに結婚している。だから自然と、隆之も結婚への意識は高かったそうだ。

ちなみに、一度付き合い始めると長いのも神戸男子の特徴とのこと。

「どんなに派手に遊んでいても、実は長く交際している彼女がいる人が多い。学生時代から変わらないメンバーと連んでいるため、仲間愛も家族愛も強いからですかね。」

隆之は、年収1,200万のテレビ局員ではあるが、実家は経営者一家。

神戸は昔から港町として栄え、異国文化もいち早く取り入れてきたからか、親や祖父の代から事業を営んでいる人も多いため、結婚を狙っている女性からするとまさかの玉の輿もあり得る。

「僕も、家業があるから神戸に戻った方が良いとは思うんですが、東京での仕事は刺激的で楽しいから、なかなか気持ちの踏ん切りがつかないんですよ。」

隆之のように、東京に居座る神戸のお坊ちゃんが、あなたのまわりにもいるかもしれない。




そんな隆之の好きな女性のタイプとは?

「友達と仲良くなれる、いつも笑顔で明るい子。」

昔からのコミュニティーで集う頻度が高いため、その輪の中に自分の彼女、もしくは将来奥さんになる人が入れるかどうかが重要なポイントだそうだ。

そして神戸男子が女性に最も求めるものは、何よりも“品格”だと言う。

「東京に来て驚いたのは、品がないというか、躾がなっていない子も世の中には結構いるんだなと・・。」

幼い頃から家や学校で厳しく躾られる神戸女子たち。そんな環境で育ってきたせいか、女性の言葉遣いが気になるそうだ 。

「美味しいをウマいとか、大きいをデカいとか。ちょっとしたことかもしれませんが、そういう言葉遣いをする女性は苦手です 。 」

またテレビ局という職業柄、食事会の頻度はかなり高いが、そこで出会う女性たちもまずは品があるかどうかを見てしまう。

「表面だけ繕っていてもダメ。家柄の良さが滲み出ているような子がいいですね。」


人生は既に中学生で決まっている?家柄で全てが決まる神戸事情


神戸の友達の前で標準語はご法度。しかし仕事では標準語


「兵庫県出身とは言ったことがないです。」

横浜と同じく、兵庫県でも絶対に“神戸出身”と答える神戸っ子たち。

彼らの地元愛は強いが、それよりも興味をそそられるのは 地元愛に加えて“出身校愛”だった。

「山側である阪急沿線の方が家柄が良いという、共通認識があるんです。だから出身は?と聞くと、阪急沿線の人ほど駅名で答えます。あ、もしくは中学・高校名を答えるかな。」

なぜ大学名ではなく、中学・高校名なのだろうか?

「大学からは、色んな人が入ってきますからね。でも中学・高校からその学校に通っているっていうことは、イコール家柄が良いということになるんです。大学から入ってきた人のことを“外部生”と言って、外部生と下からの人たちでは、付き合うグループも完全に別れてますよ。」

下から私学のコミュニティー。そこに公立出身者が入る余地はないという独特のヒエラルキーが存在する神戸。

隆之もその価値観で育ってきたからこそ、譲れないこだわりがある。

「将来子供ができたら、小学校から慶應か青学、東洋英和あたりに入れたいです。」

学校の“ブランド”と、子供の頃からしか作れないコミュニティー形成に、何よりもの意味を見出しているようだ。




たまに出る関西弁コンプレックス


隆之から不意に出る関西弁が人懐っこさを醸し出しているが、東京に出てきて以降、初対面の人には極力関西弁を出さないように気をつけているという。

「男性の関西弁って、残念ながら東京ではそんなにモテないんですよ。」

隆之は、少しだけ残念そうに言う。

「ただ関西の友達の前で標準語を話すと、“東京に魂売ったやろ!”ってよく言われますが(笑)。あと、同じ関西と言っても大阪・神戸・京都で違うんですけどね。」

現在は麻布十番で一人暮らしを謳歌している隆之。

「実家界隈と雰囲気が似ているんです。まだ独身なので飲みに行きやすい麻布十番に住んでいますが、結婚したら代官山か広尾がいいなと。」

麻布十番の石畳と、落ち着いた雰囲気が好きだと言う。

東京でも、自分が育った街と何となく似ている場所を自然と選んでいたところに、彼の地元愛が垣間見られる。

「休みの日は家でまったりしたり、ドライブへ行ったり。あとは仲間とみんなで飲んだりですかね。」

神戸は坂が多く、皆大学時代から外車を乗り回す文化があるため車好きが多い。隆之も、車には目がないと言う。

「でもやっぱり、結婚するなら神戸か他の関西出身の子がいいのかなぁ。」

東京の荒波に揉まれながらも、どこかおっとりとした気品溢れる隆之。

最後にはポロりと、本音が漏れていた。

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