「誰かのため」と人に何かをしようとする人の中には、「メサイアコンプレックス」を抱いている人がいます。メサイアコンプレックスの人は、自分の利益のために人に利益を与えようとします。一見害がなさそうに見えますが、実は人間関係に酷いトラブルを招きやすいのがこのメサイアコンプレックスなのです。

メサイアコンプレックスとはどんな人?

「メサイア」とは、「メシア(救世主)」を意味する言葉です。自分が救世主になったかのような体で人助けをすることにより、メサイアコンプレックスの人は自分への見返りを求めています。例えば「あなたって良い人だね!」と言われたいがために人助けをする人や、「この人は後でお礼をしてくれる人だ」と確信を得た相手のみを助ける人が、メサイアコンプレックスに該当します。自分にそんな節はないか、また周りの誰かにこんな兆候を見せている人はいないか、ちょっと考えてみてくださいね。

見返りのために敢えて人を陥れることがある

メサイアコンプレックスの何がいけないかと言うと、彼らが自分の利益のためなら手段を選ばない点です。例えば自分のことを「人のミスを笑って許せる人」と称えて欲しい、と考えているとします。するとメサイアコンプレックスの人は、巧妙な手口で誰かがわざとミスをするように仕向けるのです。自分で仕向けたのですから、相手の人がミスをしたときすぐに駆けつけられますよね。

どんなミスかも予測できていますから、フォローだって簡単です。こうして他人を利用した自作自演で、メサイアコンプレックスの人は自分の優秀さをアピールしようとすることがあるのです。またこのとき、ミスをさせられた人は「この人がいなかったら自分のミスはとんでもないことになっていたかも」と、メサイアコンプレックスの人を尊敬するようにもなるので厄介です。

「ありがた迷惑」と思われることもある

とにかく誰かから感謝される、褒められることで承認欲求を満たしているメサイアコンプレックスの人は、自分の活躍できそうな場面を見つけるとすぐに駆けつけます。たとえ本人が一人で解決できる問題だとしても、お構いなしに「助けてあげるね!」とお節介を焼くのです。そのため「ありがた迷惑」と感じられることもありますし、プライベートに無理やり介入してくる嫌な人だと思われることもあります。また、「偽善者だ」と言われることもあります。

人を自分に依存させることが上手

頼れる自分を演出することで、メサイアコンプレックスの人は巧みに他者を自分に依存させていきます。自分に頼ってほしいばかりにわざと危険な目に遭わせたり、不安を煽って心配させたり…その後で相手を助けることで、意図的に自分への好感度を上げ、依存させてしまうのです。もしかしたらあなたの周りにいる「頼れる人」の中にも、メサイアコンプレックスを抱えている人はいるのかもしれません。


writer:さじや