2018年1月28日に開催された第60回グラミー賞。主要部門はブルーノ・マーズとケンドリック・ラマーが独占、全86部門のうち女性アーティスト(もしくは女性ヴォーカルのグループ)が受賞したのはたったの17部門という、女性にとってはあまり嬉しくない結果に。

そんななかグラミー賞を主催するレコーディング・アカデミーの会長、ニール・ポートナウ氏は、女性アーティストたちも男性アーティストのように活躍したければ、「もっと努力するべき」と発言。「ミュージシャンやエンジニア、音楽プロデューサーなど、身も心もクリエイティブな女性たちが、この業界で成功を収めたいのであれば、もっと努力するべき」。

その問題発言を巡り、音楽業界ではさまざまな騒動が巻き起こっている。歌手のピンクは「女性たちはこの世の始まりからずっと努力している」とポートナウ氏のコメントに激怒。女性がいくら努力しても男性社会では対等に扱われないことを自身のツイッターで訴え、大きな話題に。

すると今度はシンガーソングライターのヴァネッサ・カールトンが、ポートナウ氏の退任を要求する嘆願書を作成。その署名にレコーディング・アカデミーの女性幹部たちも協力したことが明らかとなった。

すでに13,000もの署名が集まっている嘆願書には、次のように書かれていた。「音楽界で働く女性たちは『もっと努力するべき』というあなたの考えは全くの見当違いです。そして侮辱的である上、女性たちが創り出した素晴らしい楽曲の数々にまるで気がついていません」。

「声明から、あなたが女性アーティストたちが残してきた輝かしい功績を一切認めていないことがよく分かりました」

「あなたは女性たちを『歓迎』するよう、男性たちに求めていましたが、私たちは男性からの歓迎を受けたいとは思っていません」

ポートナウ氏は他にも、最優秀アルバム賞にノミネートされていた唯一の女性アーティスト、ロードにソロでのパフォーマンスを依頼しなかったことでも非難されている。抗議や退任要求に対して彼はどう反応するのか、それとも沈黙を守り続けるのか、今後の動きに注目したい。

※この翻訳は、抄訳です。

Translation:Reiko Kuwabara

From:Harper's BAZAAR.com