投資ロボットアドバイザー …手数料が安い証券会社はどこだ?

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 世界の金融の最先端とされる米ウォール街では、すでにAI(人工知能)がトレーダーやアナリストの職を奪い始めている。人間と違って機械は余計な感情や思い込みと無縁で、常に客観的で合理的な判断を下す。そんなAIによる運用や分析が、急速に普及し始めているのだ。日本でも最先端のAIとまではいかなくても、高度なアルゴリズムを用いたポートフォリオ(運用資産の組み合わせ)の提案がすでに行われている。それがロボットアドバイザーだ。今回は手数料について、大手ロボアドの傾向と対策を分析する。

◆「助言型」は利用料タダも。信託報酬などの負担のみ

 ロボアド投資を始める際、最初に気になるのが、投資期間が長くなればなるほど軽視できない手数料負担のことだろう。まず運用まですべてお任せの投資一任型の場合はどうか。ファイナンシャルリサーチの深野康彦氏が語る。

「負担することになるのはサービス利用料(投資一任報酬)と、信託報酬をはじめとする投信やETFの保有コスト。当然、トータルの負担で見比べるべきでしょう。総額(保有コストは平均値)を比べると、楽天証券とマネックス証券がともに1%未満で、『1%+保有コスト』のウェルスナビやTHEOよりもオトクな設定です」

 ただし、3000万円超を投じるなら、ウェルスナビとTHEOのサービス利用料は50%オフの0.5%が適用。また、楽天証券は「成功報酬併用型」という変動性のサービス利用料も選べる。固定報酬型よりも当初の手数料率は低く設定されているが、期間中における運用益に応じて加算される仕組みになっている。一方、助言型のほうはサービス利用料がかからないのが主流。

「負担するのは投信の購入手数料と、信託報酬などの保有コストのみ。もっとも松井証券は購入手数料がかからず、保有コストのみです」(同)

 しかも保有中のリバランス(資産配分調整)に関するアドバイスも無料で受けられる。また、「マネックスアドバイザー」はサービス利用料がかかるものの、トータルの負担は割安な設定になっている。

【深野康彦氏】
ファイナンシャルリサーチ。クレジット会社、会社勤務を経て’96年に独立し、’06年1月にファイナンシャルリサーチ設立。新聞やマネー誌、テレビ・ラジオなどにも多数登場する

取材・文/大西洋平
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