店内に蒸溜設備を備え、さまざまな試作ビールを提案している(東京・代官山の店舗)

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スプリングバレーブルワリー(東京都渋谷区、和田徹社長)は、4月1日の酒税法改正に合わせ、クラフトビール事業で新展開に乗り出す。同26日にフルーツビール「サワーシトラス」を発売するのをはじめ、東京・代官山店舗などを通じて新ビールを各種提案し、消費者の好みを探る。

米国ポートランドなど海外ブルワリーとの協業も積極化する。スプリングバレーブルワリーは、キリンビールの100%子会社。キリンは戦略的にクラフトビールの成長を掲げており、若者層に魅力を訴えてビール離れを食い止める。

発泡酒などを含めたビール類市場は2017年まで13年連続で前年割れが続いている。キリンはこの原因の一つに、画一的な味の影響が大きいと見ている。4月の酒税法改正で果実やハーブ、スパイスなどが副原料に使用可能となる。現在では“発泡酒”表示になる商品がフルーツビールなどで販売できるようになる。

「消費者にとって、特徴がわかりやすくなる。ビールにもいろいろな味やタイプがあるとわかって試飲する回数が増え、市場拡大につながる」(和田社長)と分析。店舗で新ビールを相次ぎ製作、販売し、ビールの魅力を訴える。

4月に出すサワーシトラスは副原料にすだち、かぼすを使用。スプリングバレーは過去のイベントなどでカツオブシや梅干し、ネギなどのクラフトビールも試作しており、ビールの名称で販売できることで「インバウンドや海外輸出にも機会が広がる」(同)と見ている。