1000万円稼いだ仮想通貨長者に聞く、「今、仕込むべき“割安”アルトコイン」5選

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 年明け早々から始まったビットコインの暴落に、約530億円もの顧客保有通貨が流出したコインチェックの不祥事と、仮想通貨に対して強烈な逆風が吹き荒れている。

 昨年とは真逆の情勢となっているだけに、もともと仮想通貨に懐疑的だった専門家や投資家は、「それ見たことか!」と嘲笑していることだろう。

◆乱高下する昨今の仮想通貨市場

 昨年のビットコインは驚異的な高騰を記録し、年初の時点では日本円で10万円台だったその価格が12月の初旬に一時230万円を突破。ところが、2018年を迎えた途端に急落し、一時100万円を割り込む激下げとなった。

 しかも、ビットコインに“つれ安”する格好で他の仮想通貨の多くも急落したうえ、コインチェックの事件ですっかりミソをつけられてしまったのが「NEM(ネム)」だ。

 コインチェックで流出したのがこの仮想通貨で、年初からの下落で半値になっていたうえ、件の騒ぎが勃発して完全に頭を押さえられている。

 もっとも、流出騒ぎはともかく、ビットコインの急落は遅れて買いに回った“遅耳”の投資家だけが想定外だっただけの話と言えるかも? 昨年以前から参戦していた投資家たちは、年初を絶好の利食い局面と捉えていたようだ。

◆ビットコイン復活「1〜2か月はかかる」

 昨年末の暴騰前からビットコインをはじめとする仮想通貨で1000万円超を稼いでいた個人投資家の児山将氏はこう語る。

「12月初旬は『日本人の投資家がボーナスで買ってくるのでは?』という思惑から既存の投資家もビットコインを買い進め、12月8日に230万円超えの高値をつけました。

 その後は利食いが出ていったん大きく下げ、年末年始にかけて新規の投資マネーが入ることを見越して既存の投資家が再び買いに回りました。

 そして、彼らの狙い通りに新規の投資家が殺到し、初営業日となった1月4日は急上昇。遅れて入ってきた投資家に売りをぶつけるかたちで既存の投資家が利益確定に走り、下落トレンドが始まったと思われます」

 完全にひとつの大相場が終焉を迎えた状況なので、ビットコインの価格が本格回復を果たすまでには1〜2か月を要すると児山氏は見立てている。

 独仏が3月のG20会合でビットコイン規制を共同提案する見通しで、こうした悪材料に焦点が当たって100万円の大台を割り込めば、「70万円程度まで下落する可能性も考えられる」(児山氏)という。

 ならば、ビットコインの復活を待つよりも、他の仮想通貨(アルトコイン)に目をつけたほうが手っ取り早く利益を上げられそうだ。

「いやいや、逆風の真っ只中の仮想通貨なんて、しばらく避けて通ったほうがいい」と考えた人は、率直に言って、常に後手に回りがちな投資家か、常に何も手出しのできない投資家となりがちだろう。

 あらゆる相場の世界では、総悲観の局面こそ、新たな仕込みのチャンスが密かに訪れているのだ。そこで、児山氏が今後の展開に期待を抱いているメジャーな仮想通貨を5つピックアップしてもらった。

 その中でも、特に注目したいのは「NEO」である。理由は単純明快で、コインチェックで大量流出が発覚した「NEM」と名称が似ているからだ。とんだとばっちりで、すっかり混同している投資家も存在しているかもしれない。だとすれば、安く仕込んでおくには絶好のチャンスだ。

◆児山氏が注目するメジャーなアルトコイン5選

■NEO 目標価格:5万円
 2016年10月に誕生した仮想通貨で、発行枚数は1億、最小通貨単位は1NEO、時価総額は9位。

 ネットワークユーザーの間で好評価の複数のブックキーパーと呼ばれる帳簿係をNEO保有者の投票で決める方式を採用し、信用性が高い。1月前半の中国の規制(相対取引アプリ、マイニング)後に大きく値を戻した。国内取引所では取り扱っていないが、海外取引所の「Binance(バイナンス)」、「Bittrex(ビットレックス)」、「bitfinex(ビットフィネックス)」で取引可能。公式サイト:https://neo.org/

■OmiseGo(オミセゴー) 目標価格:5000円
 東南アジア全域で決済可能なイーサリアムベースの暗号通貨で、少額決済に対応。取引開始日は2017年6月23日で、タイ、日本、シンガポール、インドネシアに拠点を持つ決済会社が運営している。

 SBIホールディングス・三井住友グループなどが出資していることから、SBI運営の取引所に上場する可能性あり。タイのマクドナルドとのタイアップし、タイの金融庁も採用。公式サイト:https://omg.omise.co/ja/

■バイナンストークン(BNB) 目標価格:0.003BTC
 バイナンスの取引所でのみの取扱い。だが、BNB建ての通貨ペアの取引手数料が半額になるため、多くのバイナンス利用者が保有している。それでも保有者が相対的に少ないという需給面のよさから、安定的に上昇しやすいと思われる。公式サイト:https://www.binance.com/

■ビットコインキャッシュ(BCH)とライトコイン(LTC)
 目標価格:BCHが50万円以上、LTCが9万〜12万円
 ビットコインが抱える送金の遅延と手数料の高騰問題より、実利用ではこの2つの通貨に注目が当たる。時価総額的に軽いのでライトコインのほうが上がりやすいと思われるが、ビットコインのハッシュパワーが移った際にはビットコインキャッシュの価格が高騰すると思われる。
 公式サイト:BCHがhttps://www.bitcoincash.org/、LTCがhttps://litecoin.org/ja/
<取材・文/大西洋平>

【大西洋平】
出版社勤務などを経て95年に独立し、フリーのジャーナリストとして『YenSPA!』『ダイヤモンドZAi』をはじめとするマネー誌や、『週刊ダイヤモンド』、『プレジデント』、『週刊朝日』などの一般誌で執筆中