ベトナム航空、プレミアムエコノミーを導入

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 ベトナム航空は、1月から羽田と成田の発着便で、プレミアムエコノミーの導入を始めるなど、座席のサービスを拡充している。欧エアバスA350型機と米ボーイング787型機にプレミアムエコノミーの座席を設置し、ビジネスクラス、プレミアムエコノミークラス、エコノミークラスの3クラスとした。3月には中部-ハノイ線に期間限定で、3クラスのサービスをそろえたB787とA350を投入し、拡大するビジネス需要に対応する。

 ベトナム航空は新機材の導入を進めており、現在、A350を10機、B787を11機、受領し、運航している。その機材を相次いで日本路線に投入し、座席や機内食を始めとした機内サービスの改善を図っている。

 プレミアムエコノミーを導入したのは、羽田-ハノイ、成田-ハノイ、午前出発の成田-ハノイの3路線。B787に導入するプレミアムエコノミークラスのシートは、シートピッチが106.7cm、シート幅が51cmと、ビジネスクラスシートとほぼ同じ。乗り心地を重視したのが特徴だ。ウェルカムドリンクやアメニティグッズが提供しているほか、食事も陶器の器で提供するなど、一つ上のサービスを展開している。

 ベトナム航空は、B787やA350を導入する以前、小型のA321を中心に運航していた。A321に比べ、A350は機材が約1.7倍大型化したことで、客席だけでなく、キッチンが広くなった。ビジネスクラスの機内食では、客室乗務員が機内で料理を盛り付けることができるようになり、料理を一品ずつ陶器のお皿に盛って提供している。

 ただ、プレミアムエコノミーのようなシートピッチの広い、座席を増やすことで、全体の座席数は3%程度減り、現状、収益増には直結していないという。ベトナム航空がそれでもなお、日本路線のサービスの拡充を優先して進める背景には、ここに来て、ビジネス需要が本格的に拡大していることがある。

 ベトナム政府の統計によると、2017年の日本からベトナムへの投資は、91億ドルで、国別でトップとなった。日本がトップとなったのは12年以来5年ぶりで、日本企業によるベトナム進出が拡大していることが分かる。前回トップになった12年の投資額は40億ドルで、17年は2倍以上となっており、大型の投資が増えているのも特徴だ。

 3月に期間限定ながら、新型機を投入する中部国際空港は、全日本空輸や日本航空が就航しておらず、いわばベトナム航空の独壇場。ビジネス客はレジャー客に比べ、利益率も高く、サービスの拡充でビジネス渡航の利用者を取り込みたい考えだ。

 ただ、現状は3月に期間限定での運航が決まっているのみ。ベトナム航空では、3月の中部便の搭乗率などを分析し、早ければ10月末にスタートする冬ダイヤから、中部便にも新型機を投入を目指す。