特設舞台に4人が姿を現すと、歓声があがった

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節分の2月3日(土)、福岡市博多区の櫛田神社で催された節分大祭に、博多座で公演中の「二月花形歌舞伎」(〜2月25日)の出演者がお目見えした。参加したのは、中村勘九郎、中村七之助、坂東新悟、中村扇雀の4人。

【写真を見る】勘九郎の二人の息子、勘太郎と長三郎の二人も登場

境内は今をときめく歌舞伎役者の登場に期待する参拝客で、予定時刻の11時前から大混雑。特設舞台に4人が姿を現すと、「中村屋〜」などの大向こうが、歓声とともに飛び交った。

博多座の舞台に立つのは5年ぶりとなる中村勘九郎が「5年ぶりに豆まきに参加できるということで楽しみにしてまいりました。皆様も楽しんで豆を取ってください」と挨拶。続いてマイクをもった七之助は「皆さんに届くように豆をまきますので、豆をとって幸せをつかみ取って帰ってください。そして博多座の舞台にも足をお運びください」と明るく呼びかけていた。

「福は内」「鬼は外」のかけ声で豆をまく4人に加えて、さらに会場をにぎわせたのは、急きょ参加となった勘九郎の二人の息子、勘太郎と長三郎の二人。大人に混じって一生懸命、腕をふる姿に参拝客の笑顔がこぼれた。また七之助は、舞台の端まで足を運んで豆をまき、集まった大勢の参拝客にこたえていた。

大にぎわいとなった豆まき神事は博多手一本で締められた。参拝客は役者からもらった“福”を手に幸せいっぱいに帰っていった。

【九州ウォーカー編集部/取材・文=山本陽子】(九州ウォーカー・九州ウォーカー編集部)