皆さんは、「SAGEMON GIRLS(サゲモンガールズ)」を知っているだろうか。日本国内のみならず、台湾やタイなど、アジア地域を中心に人気を集めているアイドルユニットだ。

日本中にすさまじい勢いで生まれているアイドルたちのなかで、「SAGEMON GIRLS」は「ご当地PR動画」をきっかけに生まれたという異色の経緯をたどっている。一体どういうことなのだろうか。


カラフルな和装が目を引く(画像はプレスリリースより)

「SAGEMON GIRLS」、今後はアジアを見据えて活動?

「SAGEMON GIRLS」は2016年2月に結成された、ひな壇の「三人官女」を擬人化した「おかっぱ頭」がトレードマークのアイドルユニットだ。柳川フィルムコミッションの理事長を務める風間英人氏は、18年2月2日のJタウンネット編集部の取材に対し、

「もともと『SAGEMON GIRLS』は海外に柳川市のPRをするために結成されました」

と経緯を語る。

「和装」といった日本文化をテーマに、かつ言葉を使わない「ダンス」を取り入れ、海外の人にも効果的にPRが図れると考えたと風間氏。その際に、雛壇の前に吊るされる柳川市の名物「さげもん」という吊るし雛をヒントにひな壇の「三人官女」を擬人化し、加えてユニット名にも「SAGEMON(さげもん)」という言葉を入れたと語る。

第1弾の動画は、長命寺や日吉神社といった柳川市の名所や、柳川市のうなぎや味噌といった名物を紹介しながら、「SAGEMON GIRLS」が曲に合わせて踊るというもの。YouTubeでの再生数はのべ1000万回を超えたといい、コメント欄にも「可愛くてクオリティーが高い」「さげもんガールも可愛いし柳川のいい所がたくさんあったので嬉しい」と、国内外問わず好意的なコメントが見られる。

本来はこのPRのためだけに結成された「SAGEMON GIRLS」だったが、第1弾が好評だったことから、センターを務めていた今田美桜さん(20)が全国区で売れるに至り、メンバーが2人に減ってしまった、と風間氏は当時を振り返る。

そこで改めて、残った2人も含めてオーディションを実施。厳正な審査の結果、元々メンバーだった2人も含めた4人組の新生「SAGEMON GIRLS」が誕生したという。現在のメンバーは、悠花さん、松元愛由さん、楠田瑠美さん、横山紗弓さんだ。

柳川市のPRはもちろんだが、「ご当地PR動画発のアイドルユニット」という意味合いも強いとしている。第2弾の動画「雨」(17年11月13日)の舞台は柳川市ではなく、なんと台湾。降りしきる雨の中、前回のPR動画にはなかった歌も織り交ぜつつ可愛らしい踊りを披露している。評判について風間氏は、「アイドルとしての活動もあるからか、グッズのほうも評判です」と語る。また、

「第2弾の動画では台湾で撮影を行いました。今後もファンが多いアジア各国に出向いて、第3弾、第4弾と活動が広がっていけばと思います」

と、「SAGEMON GIRLS」の今後の展望を語った。