海外旅行に出かける人々で混雑する仁川国際空港(資料写真)=(聯合ニュース)

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【ソウル聯合ニュース】韓国銀行(中央銀行)が5日発表した国際収支(速報値)によると、2017年の経常収支は784億6000万ドル(約8兆6000億円)の黒字だった。1998年から20年連続の黒字となったが、サービス収支の赤字拡大などで黒字額は16年(992億4000万ドル)に比べ縮小した。

 17年のサービス収支の赤字は344億7000万ドルで、赤字額は15年(149億2000万ドル)、16年(177億4000万ドル)に続き3年連続で過去最大を更新した。

 サービス収支の赤字は、米最新鋭地上配備型迎撃システム「高高度防衛ミサイル(THAAD、サード)」の韓国配備に対する中国の報復と韓国人海外旅行者の増加で旅行収支が悪化したため。

 17年の旅行収支は過去最大の171億7000万ドルの赤字だった。中国がTHAAD配備に反発して韓国への団体旅行を制限したことで17年の中国人の韓国入国者は前年比48.3%、入国者総数は22.7%、それぞれ減少した一方、韓国人の海外旅行が増え出国者数は18.4%増加した。

 また、サービス収支のうち建設収支は17年に77億1000万ドルの黒字だった。原油価格の下落で中東での発注が減り、黒字額は16年(95億6000万ドル)に比べ縮小した。輸送収支は海運市況の低迷や国内海運業界の構造調整が影響し、過去最大の53億ドルの赤字を計上した。

 サービス収支と異なり、17年の商品収支(貿易収支に相当)は1198億9000万ドルの黒字となり、黒字額は15年(1222億7000万ドル)に次いで過去2番目に多かった。世界景気の回復や半導体市場の好調が追い風となった。輸出は5773億8000万ドルで前年比12.8%増加した。国際収支上、輸出が前年比で増加したのは13年(2.4%増)以降で初めて。輸入は16.4%増の4574億9000万ドルで、6年ぶりに増加に転じた。

 一方、17年12月の経常収支は40億9000万ドルの黒字だった。黒字は12年3月から70カ月連続。商品収支は82億1000万ドルの黒字、サービス収支は37億7000万ドルの赤字だった。