4日放送、テレビ東京「追跡LIVE! Sports ウォッチャー」では、野球解説者の中畑清氏が、中日ドラゴンズの松坂大輔を取材。復活を目指す平成の怪物の現状に迫った。

中畑氏はまず、駒澤大学時代からの旧友である中日の森繫和監督を直撃。メジャーで所属先がまだ決まっていないイチローについて尋ねると、森監督は「そらいろんなことを考えますよ」と返答。「もういろいろな話はしている」と含みを持たせた。

一方、そのメジャーから日本に戻って以降、結果を出せていない松坂を獲得したことについて、森監督は「ずっと(動向を)見ていた」とコメント。「全然ダメなら獲るつもりはないし、チャンスがあると事前にいろいろなことを調べてあります」と、勝算があっての獲得だと述べた。

実際、キャンプインした松坂の投球を見て、「やっぱり一つ上に来たと思った」と、復活への手ごたえを感じたという森監督。具体的な起用法については、「先発として使えるのであれば当然チャンスはある」「中10日でもいい」と、まずは先発起用が最優先と明かしている。

森監督は「先発として自分が行き着くところまで行ってみろ」としたうえで、「それでダメだったら速やかに自分で考えるでしょう」とし、チャンスは与えるとつけ加えた。

2004年アテネ五輪を一緒に戦った中畑氏の取材に対し、松坂本人は「スピードは取り戻せないかもしれないが、強さはある程度取り戻せる」と、ストレートの質を重視していると告白。「拾ってもらった身なので、とにかく1軍で投げて中日の役に立てるように恩返ししたい」と意気込んだ。

自らもまずは先発と考えているという松坂について、中畑氏は福岡ソフトバンクホークス時代とは表情が違って明るいと指摘。さらに、腕がしっかり振れていることなど、絶好調時の松坂のフォームに戻りつつあるとし、「復活はあると感じている」と期待を寄せた。

中畑氏は最後に、森監督が予告先発で松坂をナゴヤドームでデビューさせるシナリオではないかと予想した。