タイプによって快眠法が違う?アーユルヴェーダ的・睡眠の知恵

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最近、「寝つきがよくない」「朝の目覚めが悪い」など、睡りの質が落ちていると感じることはありませんか?
浅くて短い睡眠が続けば、自律神経は乱れ、脳や体へのダメージが蓄積されてしまいます。疲れも取れにくく、様々な病気のリスクが高まるとも。

そこで、古代インドの伝承医学””アーユルヴェーダ””の観点から、ちょっとユニークな快眠法を取り入れてみましょう。

3つのタイプ別で快眠をチョイス

“アーユルヴェーダ”は、世界三大伝承医学の一つです。西洋医学のように病気の症状を取り除くのではなく、心身を整えて不調を出しにくくする予防医学、いわば生活の知恵のようなものなんです。

ユニークなのが、体質のタイプによって睡眠法が異なること。
アーユルヴェーダでは、「ヴァータ」「ピッタ」「カパ」の3つの体質に分けて考えられ、それぞれに食事法や体調の改善法などがあります。(※ここでは、体質診断チェックは省いています。)

●ヴァータさん
不眠気味。熟睡できない。夢をよく見る。途中で目が覚めてしまう。
→眠れなくても、8時間は横になっていましょう。ふわふわ、モコモコの素材が側にあると安らげます。

●ピッタさん
眠るのがもったいない。やりたいことで睡眠を後回しにする。
→7時間は眠りたいですね。シルクのパジャマや香りをプラスして、美しく睡眠を。

●カパさん
寝るのが大好き。隙あらば、どこでも眠れる。むしろ寝すぎに注意。
→6〜7時間、熟睡するのを目指しましょう。パリッとした生地の枕カバーや寝具がおすすめです。

セサミオイルで頭皮マッサージ

入浴前や入浴中の頭皮マッサージも、良質な睡眠へといざなってくれます。使用するオイルは、頭皮の老化防止にも効果的な“セサミオイル”がベスト。でも食用ゴマ油じゃないので注意してくださいね!手のひらや湯煎で少し温めてから使うことをおすすめします。

<マッサージ>
・髪は濡らさずに、オイルをつけた手のひらで頭頂部から円を描くようにマッサージ。
・指を立ててサイド、後頭部へと移っていきます。耳まわりや耳たぶも刺激しましょう。
・洗う時は、髪を濡らす前に泡立てたシャンプーを頭皮に混ぜてから流しましょう。

髪もツヤツヤになり、ぐっすり眠れるなんて一石二鳥ですね。

リラックスできる環境づくり

最後は、ベッドタイムの環境を整えましょう。
特にスマホを見ながらベッドに入ると、ブルーライトで脳内の「メラトニン」分泌を抑えてしまい、不眠を加速させてしまいますよ。

・部屋を真っ暗にする。
・パソコンやテレビ、スマホは寝室に置かない。
・浄化作用のあるクリスタルを寝室に置く。
・サンダルウッドやラベンダーなど、鎮静作用のあるアロマを焚く。(※但し、ラベンダーは血圧を下げる効果もあるため、低血圧で朝が起きにくい人は注意しましょう。)

いかがでしたか?
タイプによって、良好な睡眠時間や寝具があるなんて面白いですよね。自分がどのタイプか気になった人は、体質診断ができるサイトも多く見られるのでチェックしてみて。

 

ライター:深谷祥子
出展『Yogini』vol.52「アーユルヴェーダの知恵で浄化! 自然体で生きる方法」
監修:福田真里/米国ナショナル・アーユルヴェーディック・メディカル協会の日本唯一の認定プロフェッショナル・プラクティショナー