東京を生きる女たちは、もう気がついている。

「素敵な男の隣には、既に女がいる」という事実に。

総合商社勤務の洋平(30歳)は、爽やかなルックスと女慣れしたスマートな振る舞いでさらりと女心を掴むモテ男。

同い年で不動産会社の秘書をしている繭子と2年間交際していたが、あろうことか30歳の誕生日に「まだ結婚はできない」と告げ、ふたりは破局。

気配り上手、料理上手で、“癖のない美人”と評されていた繭子が、洋平との結婚を逃したワケとは…?

繭子の後輩で、ゆるふわOLでありながら冷静かつ的確なアドバイスに定評があるシバユカが、繭子の敗因を分析する。




“癖のない美人”の罠


最初に言っておきますが、繭子さんのこと、私は好きですよ。

特別目立つ美人というわけじゃないけど、もともとの顔立ちは整っているし、色も白くて肌が綺麗。大和撫子って感じですよね。

きっとこれまでの人生、自ら主張しなくても選ばれてきたんだろうなぁ、と思います。

…でもはっきり言わせてもらうと、“何もせずに選ばれる”なんて、若いうちだけです。

女も歳を重ねれば、上手に自分をアピールする術を知っている必要がある。

特に猛者たちが集う東京の恋愛市場では、アラサー女が素材だけで勝負できるほど甘くありませんから。

まあ、繭子さんの場合、主張できない“奥ゆかしさ”が魅力だったりもするので、そういう控えめな彼女を一途に愛してくれるような人…そう、まさに日高さんみたいな男性を選ぶのが幸せだと思いますよ。…なんて、年下の分際で上からすみません(笑)

繭子さんの前の彼…洋平さんでしたっけ?

私はお話で聞いているだけですが、まさに男の本能で生きてるって感じですよね。

彼女の30歳のお誕生日に「まだ結婚は考えられない」と言い放ったとか。

繭子さんと同期の優奈さんは「ひどい」とか「最低」とか非難轟々でしたけど、私は正直…「まあ、予想通りだな」と思いました。

さらに言えば、“まだ”というのは方便かと。

彼の本心は、おそらくこうです。

「繭子とは、結婚は考えられない」


シバユカが分析する、繭子の敗因。あの行動が、明暗を分けた!?


決定打は、繭子の嘘


「年頃の女性と2年も付き合ったんだから、男側にも責任がある」とか声高におっしゃる女性が時々いますけど、そんな無茶な理論はないですよね(笑)

私も女ですから、女性側の肩を持ちたい気持ちは当然あります。

それでも、結婚という人生の大きな岐路を、なし崩し的に決めてしまうような男の人の方が、私にはよっぽど信用できない。

就職活動だって、自分にとって条件の良い会社が他に見つかったら、たとえ既に内定が出ていたとしても断るでしょう?

内定は、内定。付き合いは、付き合い。雇用契約や、婚姻とはレベルが違いますから。

話を元に戻して…そうは言っても2年も付き合いを続けていたのだから、たとえ結婚を考えていなくても、洋平さんにとって繭子さんは、間違いなく居心地の良い存在だったはずです。

だけど、“あの嘘”が良くなかったですよね。そう、旅行日程詐称事件です。




優奈さんとの韓国旅行日程を、1週間ずらして伝えたんでしょう?

それで、スリランカで出会ったらしい女の子と食事してきた彼を、家で待ち伏せしたとか。

多分、洋平さんにしてみたら想定外の行動だったと思います。間違いなく引いたはず。

もともと可愛くヤキモチ焼いたり、(限度はあるものの)束縛してくる女性なら、まだ許容範囲だったかもしれない。

だけど繭子さんの場合、普段はまったくそんな素ぶりを見せず物分かりのいい女で通しているだけに、そのギャップには凄まじいものがある。

洋平さんは「俺って信用されてないんだ」と不満に感じたでしょうね。

実際、下心なく女性とふたりきりで食事に行く男性などいないし、疑わしい言動もあったわけだから、女からしたら信用できるわけがないんですが…そこはあくまで、男側の主張として。

私はこのことが、最大の失敗だったと思ってます。

人って、信用されていないと感じると、自分も相手を信用できなくなるものだから。

繭子さんは、洋平さんが優しく宥めてくれたことを嬉しそうに話していましたけど…そんなのは当たり前で、愛でもなんでもない。

洋平さんにしてみたら、波風を立てたくない、その一心ですよね。男の人は特に、面倒を嫌う生き物だから。

…そんな風に思っていながら、なぜ結婚を迫るように仕向けたのかって?

それは、どちらにせよ繭子さんには、早めに現実を見てもらった方がいいと思ったから。残酷かもしれませんけど…時間が経てばたつほど、傷口は広がる一方でしょう。

とはいえ「結婚してくれないなら別れる」なんて駆け引きをしてしまったのは、またしても墓穴を掘りましたね。

その駆け引きが通じるのは、男性側が女に、精神的にも性的にも新鮮味を失っていない恋愛初期だけ。

ああ、女性経験少なく、女性に縁の薄い男性なら何年経った後でも通じる可能性があるかも…?どちらにせよ、洋平さんのようなモテ男にはまったく効きません。

他に、新鮮な刺激をくれる女性が必ずいますから。


「彼にはすでに女がいる」シバユカが知ってしまった、洋平の秘密


人は誰しも二面性がある


繭子さんは疑ってもいないようですけど…私は、洋平さんにはすでに別の女性がいると思います。

女性が途切れる事なんてないんじゃないですか?ああいうタイプは。

これはシバユカ・マーケティングによるものですが(笑)、洋平さんみたいにモテる人生を歩んできて、自分に自信のある男性って女性に寛容な気がします。

学歴がどうだのスペックがどうだのと女にあれこれ求めないし、フィーリングやその場の空気感を大切にしているというか…それこそ、モテる所以なのでしょうけど。

というのも、実はこの間…私、聞いちゃったんですよ。

優奈さんって自宅が目黒なんですけど、深夜に洋平さんらしい男性が、女性と一緒に手を繋いでマンションに入って行くのを見たって。

確か優奈さんって、洋平さんと繭子さんが知り合った食事会に一緒にいたんですよね。だから一瞬ではあったものの、その佇まいにピン、ときたらしくて。




優奈さんは、「暗かったから見間違いかも…どっちにしても、その子のこともどうせ遊びよ」なんて言い放っていましたが、私は、そうとも一概に言えないと思います。

そもそも恋愛なんて、最初はみんなただの好奇心じゃないですか?

好奇心で始まった関係がそのまま遊びで終わることもあれば、思いがけず人生を変えるような大恋愛になることもある。どう転ぶかなんて誰にもわからない。

それに人って、相対する異性によって、見せている顔が違うと思うんです。

モテ男がある女性には不誠実な態度をとっても、別の女性には真摯に向き合っている…なんてことも、よくある話。それは男性に限らず、女性も同じですよね。

そうやって態度を変えること自体が不誠実だ、なんて声が聞こえてきそうですが、そもそも世間はどうして、恋愛にまで倫理を求めてくるのでしょう。

理性とか、正しさとか、そういう息苦しいものを超越できるのが恋愛の醍醐味なのに。

なんて、自由恋愛を口にしてはみましたが…私自身は間もなく入籍する予定です。

昨年秋に、貿易系企業に勤める彼からプロポーズされて…って、今日は繭子さんの話をしていたのでしたね。

私のプロポーズ獲得までの道のりについては、ぜひまた別の機会に。

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ついに男女の仲になった洋平と彩花。この後、二人の関係は意外な方向へ…?




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