ベンチスタートのメッシを59分という比較的早い時間帯で投入せざるを得なかったバルサ。レギュラー組と控え組の差はまだ大きく……。(C)Getty Images

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 現地時間2月4日に開催されたリーガ・エスパニョーラ22節、激しい雨の中で行なわれたエスパニョール対バルセロナの一戦は1-1のドローに終わった。これによりバルサは開幕から22試合連続無敗のクラブ新記録を樹立している。

 バルサは、アシストランキングの上位に名を連ねる両サイドバックのセルジ・ロベルトとジョルディ・アルバ、開幕から好調を維持するイバン・ラキティッチ、そしてエースのリオネル・メッシをベンチに置いてエスパニョールとのダービーマッチに臨んだ。

 両サイドバックにネウソン・セメドとリュカ・ディーニュを先発起用するのは、前節のアラベス戦に続いて2試合連続。しかし、控え組を多数加えた4-3-3システムは思ったように機能せず、押し気味に試合を進めるものの、ゴールが奪えない。

 リーグ戦では約1年4か月ぶりのベンチスタートとなったメッシがアップをはじめたのは、後半始まってすぐのことだった。

 おそらくエルネスト・バルベルデ監督としても、チャンピオンズ・リーグが再開し、過密日程を強いられるこの2月を乗り切るには、ローテーション制の導入は不可欠と考えたのだろう。しかし指揮官が我慢できたのは、59分までだった。

 パコ・アルカセルとセメドに代えて、メッシとS・ロベルトを同時にピッチに投入。さらに66分にジェラール・モレーノのヘッドで先制された直後には、左SBのディーニュを下げてジョルディ・アルバも送り込んだ。

 82分、メッシのFKにジェラール・ピケが頭で合わせ、なんとか敗戦は免れたものの、「勝利に近い内容だっただけに満足している」というエスパニョールのFWジェラール・モレーノのコメントにもあるように、バルサにとっては苦しんだ末のドローだった。

 もっともそれは、バルサ自慢のパスワークをことごとく遮った豪雨による劣悪なピッチコンディションも多分に影響している。そして、期待の新戦力フィリッペ・コウチーニョも少しずつだがコンディションを上げており、この試合でもバーを叩く惜しいシュートを放っていた。完全にフィットする日はそう遠くないだろう。

 開幕からの連続無敗記録で“グアルディオラ越え”を果たした名将バルベルデがめざすのは、「すべてのタイトルを勝ち取る」こと。

 そのジョゼップ・グアルディオラやルイス・エンリケが成し遂げた就任1年目での3冠を成し遂げるうえで、高品質のローテーションは不可欠となるが、はたしてバルベルデは、レギュラー陣と控え選手の間にある「歴然たる差」を埋め、偉業を達成できるのか。お手並み拝見といきたい。