もっと!「日本の美味しさ簡単レシピ」
茨城のあま〜い「丸干し芋」にチーズを詰め春巻きの皮に包んで揚げる!って、ぜったいおいしい!!

旅行先で買ったり、おみやげでもらったストックフード、キッチンに埋もれてませんか?その1品、ぱぱっとひと手間加えるだけで、きちんとしたひと皿になるんです。料理家さんたちが提案する、日本各地のストックフードを使った簡単レシピの連載を、より詳しく、コツやポイントとともに紹介します。今回は美才治真澄さんが茨城の特産「丸干し芋」をアレンジしました。

十皿目 美才治真澄さん×丸干し芋 干し芋の自然な甘さとチーズの塩気がベストマッチング。

茨城の特産であり、今、昨秋収穫されたもので作られた商品が並ぶ、干し芋。中でも、スライスせずに丸ごと乾し上げた「丸干し」は柔らかく甘みがあり、おやつにはもちろん、おいしいつまみにも!「甘みが凝縮された干し芋はドライフルーツのような感じなので、チーズと合わせて甘じょっぱくいただくとおいしいかと。そこに春巻きの皮のクリスピーさをプラスしました。ワインにぴったりですよ」と、美才治さん。

▶まずは、材料の下準備をします。

今回もすごくカンタン!丸干し芋にチーズを詰め、春巻きの皮で包んでさっと揚げて。

▶チーズ2種類を混ぜ合わせる。

ロックフォールとクリームチーズをよく混ぜ合わせる。ロックフォールにクリームチーズを混ぜ脂肪分を抑えると、揚げた際にも溶けすぎない。

▶干し芋をカットしてチーズを詰める。

干し芋は半分の長さにし、縦に切れ目をいれ、チーズをこんもり詰めていく。干し芋の長さは半分にカットした春巻きの皮に合わせて調整を。

▶春巻きの皮でくるりと巻いて。

干し芋を春巻きの皮で手前からくるくる巻いて。

巻き終わりと両端を水溶きした小麦粉でしっかりと止める。

▶揚げ油でこんがり揚げる。

「火を通すというよりクリスピーさをプラスしたいので、高温でからりと」と、美才治さん。

▶甘じょっぱくてクリスピー!意外な組み合わせがクセに。

自然な干し芋の甘さとロックフォールの独特の風味と塩気がベストマッチング。その干し芋が、からりとクリスピーな春巻きの皮に包まれて、次々と手が伸びてしまうおいしさ。「口直しにミントをかじりながら、どうぞ。スパークリングワインと一緒にぜひ」と、美才治さん。ワインのおともに甘じょっぱいプチサイズの春巻き……週末の夜はこれでスタート!

今回使用したのはこちら

【丸干し芋】

小ぶりな原料芋を丸ごと干しあげた丸干しはじめ、干し芋は茨城名産。人気の品種である“紅はるか”を改良し、より甘みと色にこだわった“金上黄金”を使用した「西野さんの干いも」。美才治さんも「ねっとりして蜜もたっぷりなのに、後味の甘さがすっきり」と絶賛。 (茨城マルシェ☎03-5524-0818)

今回のレシピはこちら

【丸干し芋とロックフォールチーズの春巻き】

材料(2人分)
丸干し芋………………………2本
ロックフォールチーズ……40g
クリームチーズ……………20g
春巻きの皮…………………2枚
水溶き小麦粉………………適量
揚げ油………………………適量
ミント………………好みで適宜

作り方
1.ロックフォールチーズとクリームチーズはよく練り混ぜる。春巻きの皮は半分に切る。
2.丸干し芋は半分の長さに切り、縦に切れ目を入れてチーズをこんもり詰める。
3.春巻きの皮に2.をのせて手前からくるくる巻き、巻き終わりと両端を水溶き小麦粉でしっかり止める。
4.190℃に熱した揚げ油に3を入れ、30〜40秒ほどきつね色になるまで揚げる。器に盛り好みでミントを添える。

レシピを教えてくれたのは……

【美才治真澄】
びさいじ・ますみ/フードコーディネーター、管理栄養士。雑誌、書籍のレシピ提案ほか、料理教室、ケータリングなど多彩なシーンで活躍中。

photo:Chihiro Oshima