ロボットのアドバイスで投資したら、いったいいくら儲かる?

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 世界の金融の最先端とされる米ウォール街では、すでにAI(人工知能)がトレーダーやアナリストの職を奪い始めている。人間と違って機械は余計な感情や思い込みと無縁で、常に客観的で合理的な判断を下す。

 そんなAIによる運用や分析が、急速に普及し始めているのだ。日本でも最先端のAIとまではいかなくても、高度なアルゴリズムを用いたポートフォリオ(運用資産の組み合わせ)の提案がすでに行われている。それがロボットアドバイザーだ。今回は収益率の観点から、大手ロボアドの傾向と対策を分析する。

◆大手ロボアドによってシミュレーション結果の扱いは様々

 ロボのアドバイスに従うと、いったいどの程度の収益率が期待できるのか? 実際に各社の無料診断サービスを試し、提案されたポートフォリオのシミュレーション結果を比較した。

 まずウェルスナビでは、リスク許容度を5段階中3で、当初30万円、毎月の積み立て3万円に設定。すると「30年後には63%の確率で1110万円の投資元本が1685万円以上になる」との判定が出た。

 しかし、これでは先が長すぎるので、20年で再計算すると、「13%の確率で1685万円以上、50%の確率で1087万円になる」と診断された。

 続いてマネラップ(MSV LIFE)で、運用戦略は8段階中の真ん中のレベル4で「1000万円貯める」を目標に試してみた。最初に出てきた提案は当初100万円を投じたうえで毎月4万円ずつ20年、積み立てしていくことが前提。そこで当初30万円、毎月の積み立て3万円で再設定すると、「20年後に期待される運用資産額は1076万円」で、「目標達成確率は60%」との判定。

◆シミュレーション結果にさほど大きな差はない

 THEOでも同じ資金投入パターンで診断すると、こちらは10年後のシミュレーション結果しか表示されず、「投入総額390万円を566万円まで増やせそう」との結果に。

 楽ラップでは「やや保守的 下落ショック軽減機能なし」というポートフォリオが提案されたが、シミュレーション結果は表示されず。

 ただ、過去の実績(マンスリーレポート)が閲覧でき、運用開始以来の騰落率は12.84%だった。

 今回、各社ともに大きな違いは感じられなかった。人気投資ブロガーのあっきん氏は「慣れるためには最低投資額から始めて、それから月々の積み立て金額でバランスを見てみてはどうでしょう」と語る。

 予測はあくまで参考程度に、まずは一歩踏み出すことだ。

【あっきん氏】
元公務員ブロガー兼トレーダー。ブロガー2年生トレーダー11年生の35歳。子育てと仕事を両立するために11年勤めた県庁を早期退職。11年前に30万円で始めたFXでほったらかし投資を始め、昨年1000万円超えを果たす。投資ブログ「akilog」(https://akilog.jp/)日々更新中

取材・文/大西洋平
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