身近だが、ちょっと地味な食材「油揚げ」。ヘルシーさが売りの豆腐とは一味違う、食感などを生かした独自路線で注目を集めている。

 さまざまな料理で活用される「油揚げ」。便利に使えるように工夫を施したり、個性的な美味しさの一品が各地から販売されている。

 相模屋食料(本社:群馬県前橋市)の新商品「おだしがしみたきざみあげ(100グラム)」と「おだしがしみた油揚げ(6枚入)」は、あらかじめベースとなる鰹風味の甘辛だしの味が付いている。カットしたものと1枚ものの2種類があり、価格はともに158円(税込)。高速乾燥製法を用いているので、お湯で戻すだけで油揚げ本来の味が楽しめるだけでなく、常温で90日間保存可能。調理の際にプラスワンできる手軽さが魅力だ。

 太子食品工業(本社:青森県三戸郡三戸町)の「北の大豆 きぬ練りあげおあげ(200円・税込、2枚入)」は、従来品にはないやわらかさが特徴となっている。豆腐を成型せずに揚げる独自製法により、驚きの口どけ感を実現。大豆の風味と甘さを堪能できる。同社では、生で食べられる手軽さを活用して、新メニューの提案にも力を入れている。そのひとつ、サンドイッチのパンに見立てて、好みの具材をはさめばヘルシーな「おあげサンド」の完成となる。

 一方、新潟県の栃尾(旧栃尾市、現在は長岡市)には、江戸時代から伝わる名物「栃尾あぶらげ(油揚げ)」がある。とにかく大きくて食べ応えのある一品だ。佐藤豆腐店(長岡市金町)の場合、長さ20センチ、幅6センチ、厚さ3センチ。日本一ジャンボな油揚げともいわれる由縁である。もちろん味も太鼓判。低温と高温の2度揚げで中身はふっくらしており、焼いても、煮物に加えても美味しく食べられる。価格は2,100円(税込、5枚入)など。この油揚げの中央には穴があいているが、これは製造過程で金串を使う栃尾ならではの伝統技によるものだ。

 調理の時間が短縮できたり、アレンジの幅が広がりそうな油揚げ。今冬は油揚げを使った料理を増やしてみてはいかがだろう。

加藤 秀行[著]、阪神 裕平[著]

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