男女ともそれぞれ抱く理想・条件にこだわり続けることなく結婚した人もいるようです(写真:filadendron / iStock)

「未婚化」「晩婚化」が進み、平均初婚年齢が上昇する中、男女交際・結婚への意識にはどのような傾向が見られるのでしょうか。以前、平均初婚年齢を過ぎた年齢層から、生涯未婚率の基準である50歳を過ぎた年齢層までを対象に行った調査の結果を4回に分けてご紹介しました(4回目の記事は「女性が『彼氏が欲しい』と思うピークはいつか」)。
今回は同調査の中から、結婚相手として本命ではない異性との距離感について、2回に分けてご紹介します。
なお、本稿記載のデータは、明治安田生活福祉研究所が行った「35〜54歳の結婚意識に関する調査」、および「男女交際・結婚に関する意識調査」の調査結果を使用しています。

好きになってくれた人と結婚するほうが幸せ?

異性との交際・結婚を考えるにあたって、男女ともそれぞれ抱く理想・条件にこだわり続けることなく結婚した人もいるようです。

35〜54歳の人に対して、30歳当時、自分が好きになった人と結婚するよりも、自分のことを好きになってくれた人と結婚するほうが幸せだと思っていたかをたずねたところ、男性は5〜6割(既婚者54.8%・未婚者56.7%)が自分のことを好きになってくれた人と結婚するほうが幸せだと思っていたようです。

一方、女性は男性より高く、6〜7割(既婚者66.0%・未婚者59.5%)が、自分のことを好きになってくれた人と結婚するほうが幸せだと思っていました。


平均初婚年齢である30歳前後のアラサー世代も見てみると、男性は約5人に3人(既婚者55.9%・未婚者61.3%)、女性は約4人に3人(既婚者・未婚者ともに73.7%)と、35〜54歳の世代と比べると同じ30歳頃のことでも若い世代のほうが、自分のことを好きになってくれた人と結婚するほうが幸せと思う割合が高くなりました。


結婚相手に最も重視する外面的条件

35〜54歳の男性の5〜6割、女性の6〜7割が、自分のことを好きになってくれた人との結婚が幸せだと思っている中で、その人たちの「結婚相手への理想・条件」とはどのようなものなのでしょうか。ルックスや収入等の「外面的条件」と、価値観や性格等の「内面的条件」に分けて見てみましょう。

男性が最も重視する「外面的条件」は、4割以上が「ルックス・見た目の印象」と回答しており、一方で約3割は異性に対して「外面的条件は気にしない」ようです。女性の場合「ルックス・見た目の印象」は約2割にとどまり、「収入等の経済力」が約4割で最も高くなりました。続いて「相手の親と同居する必要がない」が約2割で男性より重視する傾向にあります。「外面的条件は気にしない」は約1割で、男性より低くなっています。

次に30歳当時、自分が好きになった人と結婚するよりも、自分のことを好きになってくれた人と結婚するほうが幸せだと思っていた人と思っていなかった人の違いを見てみましょう。女性の場合、「ルックス・見た目の印象」を重視するのは、自分のことを好きになってくれた人と結婚するほうが幸せだと思っていた人の割合17.9%に対して、幸せだと思っていなかった人の割合は27.0%と高くなっています。

これに対して「収入等の経済力」は、幸せだと思っていた人の割合41.4%に対して、幸せだと思っていなかった人の割合は29.6%と低くなっています。つまり、自分のことを好きになってくれた人と結婚するほうが幸せと思う女性の場合、男性の外見よりも経済力を重視している傾向があるようです。一方、男性の場合、「外面的条件は気にしない」は、幸せだと思っていた人の割合が25.4%に対して、幸せだと思っていなかった人の割合は35.3%と高くなっていました。


内面的条件についてはどうでしょうか。男女ともに最も重視しているのが「話・価値観が合う」で約3割を占めています。続いて「一緒にいて楽しい」が男性約3割・女性約2割、「優しい」が男女とも約1割でした。

次に外面的条件と同様に、30歳当時、自分が好きになった人と結婚するよりも、自分のことを好きになってくれた人と結婚したほうが幸せだと思っていたかどうかでの違いを見てみます。「一緒にいて楽しい」について、女性は自分のことを好きになってくれた人と結婚したほうが幸せだと思っていた人の割合19.9%に対して、幸せだと思っていなかった人の割合は26.2%と差が見られました。また、男女ともに「話・価値観が合う」は幸せだと思っていなかった人のほうが重視する割合がやや高くなっていました。


理想のタイプではない人からデートに誘われたら?

次に、もし、自分の思い描く理想のタイプではない人からデートに誘われたら、皆さんはどうするでしょうか。35〜54歳の男女に対して、30歳当時にタイプではない人からデートに誘われた場合どうしたかたずねたところ、既婚男性のうち約5人に3人は、とりあえずデートしていたようです。未婚男性は約2人に1人でした。女性を見ると、とりあえずデートしていた割合は既婚者・未婚者ともに、約2人に1人でした。


次に、自分のことを好きになってくれた人と結婚するほうが幸せと思っていたか否か別に見ると、男性は年齢差による特徴はあまりないですが、女性は年齢が高い人ほど「とりあえずデートしていた」は少なくなっています。なお、男女ともにどの年齢でも自分のことを好きになってくれた人と結婚するほうが幸せと思っていた人のほうが、とりあえずデートしていた割合は高いようです。


同じように、自分の思い描く結婚相手としてのタイプとは必ずしも一致しないけれども、本命とは別に交友関係を維持(キープ)する人もいます。35〜54歳の男女を対象に、本命以外の異性との交友関係をキープしたことがあるかをたずねたところ、既婚男女は約3割、未婚男女の約2割がキープしたことがあるようです。

次回(2月11日配信予定)は本命でない相手との交友関係のキープ経験について、さらに詳しく見ていきます。