健康に気を使う方が増えて、有機、無農薬などの表記のあるものを意識的に選ぶ傾向になってきましたね。ところでこの有機野菜と無農薬野菜の表記の違いを正確に説明出来る方は少ないのではないでしょうか。さらに最近は自然栽培などの表記も出てきました。毎日の食卓に乗る野菜ですので、表記を正確に知り、さらには生産者ごとの情報を得ることでより賢い選択も可能になるのではないでしょうか。

有機野菜と無農薬野菜はここが違う。

●有機野菜とは

有機野菜という表記は農林水産省が定める「有機JAS法」によって制限され、国の検査を受けて許可された場合にだけ使用することが出来る表記です。その基準をは「農薬や化学肥料を3年以上使用していない畑で収穫さるもの」になります。ただし、法律で認められた必要最小限の使用が認められた化学合成農薬は使われている可能性はあるということです。しかし天然由来で安全の高い農薬だけが許可されているので、安全性にほとんど問題はないと考えられています。

●無農薬野菜とは

厳密にいえば、「無農薬野菜」という表記は表示違反となります。農林水産省が定めるガイドラインでは使用が禁止された表記なのです。その代わりに「特別栽培農産物」と表記をするように指導されています。これは無農薬と表記するとことによって全く農薬が残っていないという誤解を生む可能性から禁止されています。たとえば、栽培している農家は無農薬であるにも関わずら、隣りの畑からは農薬が飛んでくる可能性などもあり得るからです。しかし無農薬野菜という表記はいたるところで目にする表記です。「特別栽培農産物」という表記は実は消費者にはとても分りずらい表記だからです。

農薬も化学肥料も使っていないにも関わらず、この表記では無農薬とは認識してもらえないと考える農家があえてそのような表記にしている場合もあります。ホームページなどで無農薬や化学肥料を使用していないその栽培方法についてしっかり説明されていれば消費者が誤解を生む可能性もかなり少なくなるのでガイドラインの対象からは外れるとする考えもあるようです。

このように、一般的に野菜には3つの農産物があるということになります。有機野菜、特別栽培農産物、特に表記のない一般的な野菜の3つです。上の3つの農作物の違いから考えて、有機だからと言って農薬や化学肥料が完全に取り除かれているという誤解や、特別栽培農産物と表記がわかりにくいため、せっかく農薬や化学肥料がゼロなものを選ぶ機会を見逃す可能性もあります。さらに最近では農薬だけでなく、化学肥料や除草剤を全く使わないとされる「自然栽培」という表記も出てきましたし、栄養価が高められた「機能性野菜」もあります。

食品表示は簡単ではありませんが、まずは知ることが大切です。一般的な野菜がダメなわけでもありません。自分の口にするものがどんな風に生産されているのか、そしてどんな栄養価を持つのか、関心を持つことが何よりも大切なことです。


writer:Masami