男子テニスの国別対抗戦デビスカップ、ワールドグループ1回戦、スペイン対英国。勝利を喜ぶ英国のキャメロン・ノーリー(2018年2月2日撮影)。(c)AFP=時事/AFPBB News

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【AFP=時事】男子テニスの国別対抗戦デビスカップ(Davis Cup 2018)は2日、ワールドグループ1回戦が各地で行われ、エースのアンディ・マレー(Andy Murray)を欠く英国が、パワーテニスを誇るスペインを相手に思わぬ一撃を食らわせ、対戦成績を1勝1敗に持ち込んだ。

 2015年大会制覇の立役者であるマレーが不在の英国は、戦力では相手に劣るなかでスペインのお膝元であるマルベーリャ(Marbella)のクレーコートに臨み、シングルスの第1試合ではリアム・ブローディ(Liam Broady)が3-6、4-6、6-7(6-8)で世界ランク21位のアルベルト・ラモス・ビノラス(Albert Ramos-Vinolas、スペイン)に敗れた。

 しかし、続く第2試合で英国は世界114位で大会初出場のキャメロン・ノーリー(Cameron Norrie)が4-6、3-6、6-3、6-2、6-2で同23位のロベルト・バウティスタ・アグト(Roberto Bautista Agut、スペイン)から逆転勝利を収め、勝負を振り出しに戻した。

 今回の試合では、世界1位のラファエル・ナダル(Rafael Nadal)をけがで欠くとはいえ、 デビスカップ通算5勝を誇るスペインが楽勝するとみられていた。ところが、これまで欧州の赤土でプレーしたことがなかった22歳のノーリーが、2015年以来デビスカップでは負け知らずだったバウティスタ・アグトを相手に不屈の闘志をみせた。

 ノーリーは試合後、「100パーセント、自分のキャリアで最高の日だ」とすると、「身体的にも精神的にも自分の力で相手に立ち向かえた。全力でぶつかっていきたかったんだ」とコメント。通算2度の全仏オープン(French Open)制覇を誇り、今大会で初めてスペインを率いているセルジ・ブルゲラ(Sergi Bruguera)監督はノーリーを称賛し、「彼は信じられないようなプレーをした」と語った。

 腰にメスを入れて現在は自宅で療養中のマレーも、自身のツイッター(Twitter)でノーリーを称賛し、「長い間テニスコートで目撃したなかで、これは最も驚きの勝利、結果、番狂わせの一つだ。キャム・ノーリーとチーム全員がよくぞやってくれた。ブローディも素晴らしかった」と投稿した。

■日本はイタリアと1勝1敗で初日を終える

 一方、昨年覇者のフランスも、地元アルベールビル(Albertville)でオランダと1勝1敗で並んだ。しかし、第1試合では世界25位のアドリアン・マナリノ(Adrian Mannarino)が、同369位のティーモ・デバッカー(Thiemo De Bakker)に6-7(4-7)、3-6、3-6でまさかの敗戦。デバッカーは「フランスを恐れてはいない。以前も勝ったことがあるし、彼らに再び勝てる武器があると分かっていた」と語っている。

 ジョーウィルフライ・ツォンガ(Jo-Wilfried Tsonga)とリュカ・プイユ(Lucas Pouille)がけがで出場を取りやめたため、マナリノが直前にコールアップされていたフランスは、幸いにも経験豊富なリシャール・ガスケ(Richard Gasquet)がまめに苦しみながらも、オランダのロビン・ハーセ(Robin Haase)を6-4、7-6(7-3)、3-6、7-5で退け、戦績を五分に戻した。

 オーストラリア対ドイツも1勝1敗で初日を終えた。ドイツは第1試合で世界ランク5位のアレクサンダー・ズベレフ(Alexander Zverev)が同139位のアレックス・デミノー(Alex De Minaur)に追い詰められながらも7-5、4-6、4-6、6-3、7-6 (7-4)で辛勝した。

 地元ブリスベンで試合に臨んだオーストラリアは、第2試合でニック・キリオス(Nick Kyrgios)が21本のエースを記録するなど、ドイツのジャン・レナード・ストラフ(Jan-Lennard Struff)を6-4、6-4、6-4で圧倒し、勝負をタイに戻した。

 全豪オープンテニス(Australian Open Tennis Tournament 2018)で準優勝した世界3位のマリン・チリッチ(Marin Cilic)が不在のクロアチアは、地元オシエク(Osijek)でカナダに1勝1敗とした。

 第1試合では、ボルナ・チョリッチ(Borna Coric、クロアチア)が3-6、6-2、6-3、6-2で世界85位のバセック・ポスピシル(Vasek Pospisil、カナダ)に勝利。第2試合では、次世代のスター選手候補で世界48位のデニス・シャポバロフ(Denis Shapovalov、カナダ)が6-4、6-4、6-2で世界181位のヴィクトル・ガロビッチ(Viktor Galovic、クロアチア)に快勝した。

 現在18歳のシャポバロフは、地元で行われた昨年の英国戦で審判にボールを当ててしまうアクシデントに直面したが、この日は劇的な場面には遭遇しなかった。

 エースの錦織圭(Kei Nishikori)を欠く日本は、盛岡でのイタリア戦に1勝1敗で並んだ。第1試合では、世界22位のファビオ・フォニーニ(Fabio Fognini、イタリア)が6-4、3-6、4-6、6-3、6-2で同100位のダニエル太郎(Taro Daniel)に競り勝ったが、第2試合では杉田祐一(Yuichi Sugita)が4-6、6-2、6-4、4-6、7-6 (7-1)でアンドレアス・セッピ(Andreas Seppi、イタリア)に勝利した。

■ベルギー、米国は2連勝スタート

 そのほかでは、2017年大会準優勝のベルギーが、初のベスト8進出を目指すハンガリーに2勝0敗でリードした。

 カザフスタンのアスタナ(Astana)では、ロジャー・フェデラー(Roger Federer)とスタン・ワウリンカ(Stan Wawrinka)を欠くスイスを相手に、 カザフスタンが2勝0敗で優位に立った。

 デビスカップでは歴代1位の通算32勝を誇る米国も、セルビアに2勝0敗で王手をかけた。ノバク・ジョコビッチ(Novak Djokovic)がけがで不在のセルビアに対し、米国は世界12位のサム・クエリー(Sam Querrey)が6-7(4-7)、6-2、7-5、6-4で同88位のラスロ・ジェレ(Laslo Djere)を退けた。

 米国はジョン・イズナー(John Isner)も6-4、6-7(7-9)、6-3、3-6、7-6(7-4)でドゥサン・ラジョビッチ(Dusan Lajovic)を下し、敵地ニシュ(Nis)で2連勝を飾った。
【翻訳編集】AFPBB News