筋肉の材料となるたんぱく質を手軽に補給できるプロテイン。トレーニングを日課としている男性に良く飲まれていますが、いくら筋肉のためとはいえ、プロテインの過剰摂取はリスクもあります。ここではプロテイン過剰摂取のリスクについて紹介しましょう。

プロテインの過剰摂取で死亡した事例が報告された

常にプロテインのイメージが付きまとうボディメイクのプロ・ボディビルダー。最近は男性だけでなく女性のボディビルダーもかなり増えてきているようですが、そんな女性のボディビルダーの方がプロテイン過剰摂取で死亡したというショッキングなニュースがオーストラリアで報道されました。

地元紙の報道によれば、25歳のボディビルダーの女性が意識を失い脳死状態となり、その後息を引き取った、死因について調べたドクターは、プロテインの過剰摂取という診断を下した、とのことです。でも何故多くの方に当たり前のように飲まれているプロテインが、今回の死の原因となったのでしょうか。

遺伝性疾患に起因している

今回プロテインの過剰摂取で亡くなった女性は、死後に尿素サイクル異常症と呼ばれる遺伝性疾患を抱えていることが判明しました。尿素サイクル異常症とは体内で高たんぱく質をうまく代謝できなくなる病気。通常であれば、たんぱく質を摂取した際、発生する老廃物の窒素は血液から排出されます。しかし尿素サイクル異常症だと、たんぱく質分解の際、窒素が有害なアンモニアという形で血中に蓄積されてしまうそう。

蓄積されたアンモニアがやがて脳に達すれば、昏睡状態に陥り、最悪死に至ることもあるというのです。今回の事故は、まさにこの尿素サイクル異常症の最悪の経過を辿ってしまったわけです。尿素サイクル異常症の人は、過剰なプロテイン摂取や過剰なたんぱく質の摂取がかなり危険な行為と言えます。

認知することなく尿素サイクル異常症が進行している場合もある

尿素サイクル異常症は出生時のマススクリーニング検査で明らかとなる場合もあれば、その時点では確認されず、無自覚のままその後症状が進行していく場合もあります。発症頻度は8千人〜4万人に1人と言われているため極めて稀な病気です。ちなみに尿素サイクル異常症の方には、たんぱく質を摂った際、低体温、けいれん、眠気、こん睡状態が見られるようなので、心当たりのある方は一度医師に診断をあおるべきでしょう。

もちろん、健康な人であってもプロテインの過剰摂取は消化器官に大きな負担を与えることとなります。プロテインを多めにとると肌が荒れる、そもそも肉や大豆が苦手、という人は体質的に合わないことが考えられるので、いくらプロテインが良いと言われても無理して摂取する必要はないのです。


writer:サプリ編集部