2月に入ると、各家から「鬼は外、福は内」という声が聞こえてきます。そう、2月3日は旧暦のお正月「節分」です。節分と言えば、豆をまいて家の中の厄(鬼)を外に追い出し、家に福を呼び込む日本古来の儀式。でも、ちょっと待って下さい。実は節分には、恐ろしい由来やしきたりが隠されているのです。そこで今回は、“節分にまつわる怖い話”をご紹介いたします。

文・脇田尚揮

豆まきにピーナッツを使うと…

節分といえば豆をまきますよね。この豆まきですが“炒り豆”を使うのが一般的……というより“絶対のルール”なのです。豆まきに生の豆を用いると、せっかく福を呼ぶためにしていることが、非常に悪い行為になってしまうのです。

炒り豆は外にまいても芽が出てきません。しかしそれ以外の生豆は、拾い忘れた場合芽が出てしまう可能性が。まいた豆から芽が出るのは、縁起が悪いとされているのです。

市販のピーナッツや落花生は炒っていないものも多いので、知らず知らずのうちに間違った豆まきをしてしまっている人も多いはず。福を呼ぶためにまいたのに、バチが当たったら……怖いですよね。

豆まきは夜に各家ひとりの人だけ!

子供の頃、お昼や夕方に家族みんなで、鬼のお面をかぶった人に豆をぶつけて豆まきを楽しんだ記憶はありませんか?

実は、これはほとんど意味のない豆まき。鬼は真夜中、特に午前2時〜2時半にあたる丑三つ時にやってくると言われていて、その時間に合わせて豆まきを行わないといけないのです。

鬼は“隠れる存在”なので鬼役は不要で、また、豆をまく人は家長ひとりと決まっています。他の人は声を掛けるだけというのが正しいスタイルなのです。

これを破ると、厄払いの効果が薄れてしまうかも……。

恵方巻を食べながらしゃべると…

節分のもうひとつの楽しみと言えば、何といっても“恵方巻”ですよね。毎年決められた方角(2018年は南南東)に向かって、お願い事をしながら食べますよね。

願い事をしている間は、決して言葉を発してはいけません。なぜなら無言で食べないと、人間の欲につられて鬼がやってくるとされているからです。

一本食べきるまで喋ってはいけないという説もありますが、少なくともお願い事をしている間は、無言でいるようにしましょう。

そうでないと、あなたの家に鬼が居座るかもしれません……。

いかがでしたか。最近では節分を、豆まきをして年の数だけ豆を食べるイベントと思っている方も多いようですが、実はそこには深い意味があったのです。

家の中の厄を落とし福を呼び込む上で、ひとつでも間違えてしまうと、開運どころか逆効果になる恐れも。

一年を良いものにするためにも、節分は厳かな気持ちで迎えるのも大切かもしれませんね。

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