引き揚げる錣山親方

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 日本相撲協会の役員候補選挙が2日、東京・両国国技館で投票により行われ、定員3人を4人で争った副理事候補は、初出馬の錣山親方(55)=元関脇寺尾=が14票で落選した。昨年12月に時津風一門を離脱し、貴乃花一門の会合に出席していた同親方。“貴乃花一門”は理事候補、副理事候補ともに落選の憂き目に遭った。また“兄弟対決”として注目を集めた錣山親方の実兄、井筒親方(元関脇逆鉾)は最多の31票で当選した。

 副理事選挙に初めて立候補した無所属の錣山親方は、14票で落選した。31票を獲得した実兄の井筒親方らには大きく差をつけられたものの、「一歩が踏み出せた。(出馬した)意味はすごく大きい」と前向きな表情で語った。

 昨年12月、湊親方(元幕内湊富士)、立田川親方(元小結豊真将)とともに所属していた時津風一門を離脱。相撲協会の改革を目指す貴乃花親方の方針に共鳴し、今回副理事候補として出馬するにあたっては「みんなが先輩後輩関係なく、自分の意見を言える風通しのいい組織にしたいという夢はある」と意気込みを語っていた。

 投開票前夜も、貴乃花一門の会合に出席した。「私が(時津風)一門を離脱したときに言った言葉を思い出していただきたい。元々上も下も関係なく意見を言える世界になればいいと考えていた」と結束の強さをアピールしていた。

 自身の55歳の誕生日を飾れなかったものの、「(3人で離脱したことは)自分ではすごく大きいと思う」と今後への布石とすることを強調。同志である貴乃花親方も理事から落選したが、この第一歩を足がかりに2年後の役員選挙で雪辱を狙う。