ヴェンゲル監督「“金満”が各リーグを破壊している」

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▽アーセナルのアーセン・ヴェンゲル監督が、巨額の投資費用を持つクラブの出現によって欧州各国のリーグで競争力が落ちていると主張した。また、経済的な健全化を図る制度、FFP(ファイナンシャル・フェア・プレー)は機能していないとの見解を述べた。イギリス『BBC』が伝えている。

▽2月2日時点で、リーグ・アンではパリ・サンジェルマン(PSG)が2位に勝ち点11差を付けて、ブンデスリーガではバイエルンが勝ち点16差を付けて、プレミアリーグではマンチェスター・シティが勝ち点15差を付けて、そしてリーガエスパニョーラではバルセロナが勝ち点11差を付けて首位に君臨している。

▽セリエAでのみ、首位ナポリが6連覇中の2位ユベントスに1ポイント差で上回るなど競っているものの、他のクラブランキング上位5リーグでは、シーズン半ばにして2位と首位の間に大差が生じている。

▽ヴェンゲル監督は、欧州の有力なリーグの優勝争いが大方決していることを指摘し、それが経済規模の並外れたクラブによる“破壊行為”だとコメントした。

「ヨーロッパの5大リーグを見てみると、12月には既に4つのチャンピオンが判明していた。それは私たちのゲームの何かが正常でないことを意味する。いくつかの強大な経済力を有したクラブが、根本的に大会を破壊し続けているんだ」

▽また、ヴェンゲル監督は昨年9月、夏の移籍市場が閉じた段階でも、「クラブはFFP(ファイナンシャル・フェア・プレー)をリスペクトしていない。廃止するべきだ」と述べており、莫大な資金力で一流選手をかき集めてクラブを強化する、“経済ドーピング”抑止のために経済的な健全化を試みる現行制度に疑問を呈していた。

▽2016年の夏にはフランス代表MFポール・ポグバが1億500万ユーロ(現在のレートで約144億円)でユベントスからマンチェスター・ユナイテッドへ、昨年夏にはブラジル代表FWネイマールが2億2200万ユーロ(約305億円)でバルセロナからパリ・サンジェルマンに移籍するなど、取引金額は加速度的に高騰している。

▽2011年6月のFFP導入以前の最高額である、2009年の夏に行われたポルトガル代表FWクリスティアーノ・ロナウドのユナイテッドからレアル・マドリーへの移籍でさえ9400万ユーロ(約129憶円)。この金額と現在の移籍市場を比較すれば、ヴェンゲル監督の「FFPは機能していない」という主張は、もっともなものかもしれない。