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説明書を読まなくても使い方がわかるのが、iPhoneの魅力であり強みです。しかし、知っているつもりでも正しく理解していないことがあるはず。このコーナーでは、そんな「いまさら聞けないiPhoneのなぜ」をわかりやすく解説します。今回は、『iCloudメールって、どうしてたくさんメールボックスがあるの?』という質問に答えます。

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『メール』アプリを開き先頭画面(どのメールサービスも閲覧していない状態)を表示すると、iCloudメールのメールボックスを一覧できますが、確かにメールボックスがたくさんありますね。よく使う「受信」や「下書き」のほかにも、「ゴミ箱」と「Trash」など違いがよくわからないものまで用意されています。しかし、そこにはきちんとした理由があります。

iCloudメールは、IMAP(Internet Message Access Protocol)という規格に沿ったメールサービスです。現行規格はバージョン4のため、「IMAP4」(より正確にいえばIMAP4rev1)が正式な名称です。この規格は降って湧いたものではなく、RFC(Request for Comments)というインターネットの標準化文書に沿っています。IMAP4はそのうち「RFC2060」という文書により規定されています。

そのRFC2060では、「INBOX」などいくつかのメールボックスを予約していますが、それらをどのように解釈するか、たとえばどのように翻訳するかは開発者次第とされています(どの文字コードを使うかのルールはあります)。メール/メールボックスに対する命令や処理内容の規定はありますが、どのようなメールボックスを用意するかについての規定はなく、メールサービスおよびメールクライアント(アプリ)に任されています。

つまり、iCloudメールに多数のメールボックスが用意されていることは"Appleの都合"です。一部のサードパーティー製メールアプリでは、メールを削除するとiPhoneやMacが使用するメールボックス(ゴミ箱)ではなく「Trash」へ移動してしまうなど、まったく混乱がないわけではありませんが、iOS/macOSの『メール』アプリを使うかぎり支障はないでしょう。