家族や知人が、眠っている最中に「うーん」と唸り声を上げるのを目撃したことはありませんか?逆に自分が眠っているときに唸っていたことを、家族や知人から知らされるケースもあります。眠っているときに唸り声を上げる人は、もしかしたら「カタスレニア」と呼ばれる体質かもしれません。

睡眠中に唸り声を上げる「カタスレニア」とは

カタスレニアとは、ギリシャ語で「〜のようなもの」を意味する「カタ」、「うめき」を意味する「スレニア」を合わせた言葉です。睡眠中に全く無意識の状態で、本人の意思とは関係なく唸り声を上げてしまうことを指します。カタスレニアは体質の一種とされていて、現在くわしい原因は解明されていません。睡眠時の疾患ともされていますが、主な実害として挙げられるのは周囲への騒音くらいのものであるため、「体質だからしょうがない」と割り切る人が多くいます。

実際、カタスレニアは人から教えてもらわないと気づかない病気です。一人暮らしの人だと気づかないまま過ごしている、ということもあり得るのです。ですがあまりに症状が酷く頻繁に唸り声を上げているようであれば、他の疾患を疑って病院にかかってみましょう。

睡眠時無呼吸症候群の可能性もある

カタスレニアの場合は、息を吐くときと一緒に「うー」と唸り声を上げることがほとんどです。ところが唸り声と一緒にいびきをかいていたり、呼吸が止まって苦しそうにしているのであれば、睡眠時無呼吸症候群の可能性も考えられます。下あごが小さい人や首が短くて太い人によく起きる症状で、気道が狭いため睡眠時の呼吸が荒くなってしまうのです。

睡眠時無呼吸症候群の人には、肥満や高血圧を患っている人も見られます。もし睡眠時に唸り声と一緒にいびきなどの症状が見られたら、一度病院で睡眠時無呼吸症候群ではないか検査してもらいましょう。

寝言のような唸り声はストレスのサインかも

呼吸の中に「うー」と声が混じるのがカタスレニアです。が、唸り声をよく聞いてみると、何かの言葉を発そうとしていることもあります。このように寝言になりかけの唸り声を頻繁に上げている人は、ストレスを溜めている可能性が考えられます。寝言は眠りの浅いノンレム睡眠時によく発せられます。ストレスを抱えていると眠りが浅くなってしまい、睡眠中にうなされて寝言やうめくような声を上げてしまうのです。

もしも身の周りにカタスレニアのような症状を抱えている人がいたら、本当にただの唸り声なのか、うなされているような声や言葉ではないのかを見てあげてくださいね。


writer:さじや